高校卒業後を考えて 2009年12月15日号
今年の高3生の内、私の耳に進路が確定している人を紹介したい。
(MHさん) 八王子中学時代、ほとんど学年1位をとり、高校進学は、公立を受験せず、私立の滝へ進学。中学時代・高校時代は、ともに部活動を精一杯しながら、学年トップレベルの成績を保ち、早稲田大学法学部に推薦合格。
(TGくん) 八王子中学時代、野球部に所属。高校でも野球がしたいので、公立は受験せず、名城大学附属高校の普通科へ進学。在学中の成績が優秀だったため、早稲田大学理工学部に推薦合格。
(MIくん) 若葉中学時代、野球部に所属。高校でも野球をしたいので公立高校は受験せず、名城大学附属高校へ進学。進学後は体操に興味をもち、部活動は体操部。在学中の成績が優秀だったため、南山大学数理情報学部に推薦合格。
このほかに、公立高校の普通科に進学はしなかったが、愛知淑徳大学・椙山女学園大学へ進学する者もいる。
MHさんは超難関私立高校に進学したが、そうでない人達が、高校生活を楽しみながら良好な成績を保ち、かなりのレベルの大学進学を推薦で決めている。公立高校の普通科進学者はこの現状をしっかり見つめておかねばならない。高校在学中の成績(学校での通知表評価)が良好な者は、推薦という制度を上手に使っている。難関大学は、一定の学生数を推薦で確保し、一般入試では成績の優秀な学生をとろうとしている。このため、一般入試での募集人数は人気のある大学はかなり少なくなっていると考えなければならない。
大学までの進学を考える人達にとっては、次の4つの方法が考えられる。
@難関公立高校に進学し、優秀な成績を修めることにより、国公立大学または難関私立大学へ推薦入学する。
A中低位の公立高校に進学し、優秀な成績を修めることにより、中堅私立大学へ推薦で入学する。
B私立大学への推薦枠の大きい私立高校に進学し、優秀な成績を修めることにより、難関または中堅私立大学へ推薦で入学する。
C学校の普段の成績は良くないが、早くから私立大学の理系に進むか文系に進むかを決め、受験科目の実力を養成する。
(私立文系)英語・国語・歴史(または数学)
(私立理系)英語・数学・理科(物理・化学・生物から1科目)
さて、レベルが低いと思われている私立高校と、公立高校 中低位校の合格実績を見てみよう。これを見て、今の自分のままでいいかどうかを考えてもらいたい。
敬倫塾塾長 加藤敬志
2009年12月15日号