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敬倫塾 塾長からの提言 2016年4月15日号

胸がキュンとなるようなエピソード

敬倫塾は今年、満40周年を迎えます。私は前々から、小学校低学年のお子さんをお持ちの親御さん達が、安心して子供を預けられるような場を作りたいと考えていました。しかし、そのような施設を建てる場所がないため、夢は実現不可能と思っていました。ところが、この夢が実現できるような信じられないことが起きたのです。

昨年の9月に、敬倫塾がお借りしている駐車場の持主さんから、その地に娘さんたちが家を建てたいので、来年3月頃までに明け渡して欲しいと言われました。この事は、お借りする当初から言われていたことですから、とうとう、その時期が来たのだと思いました。それでは、早速どうにか駐車場をさがそうと致しました。最初に考えた場所は塾の近くで、広さもまあまあだったので、職員用になら使えると思いました。しかし、先方の都合でお借りできなくなり、やむなく、塾に北側の狭い道路に面した駐車場をとりあえず確保しようと致しました。その土地を管理している不動産屋さんから、北側の土地全部を借りたらどうかという申出を受けたのです。土地を借りて、そこに建物を建てたらどうかという提案を受けたのです。私が夢見ていた施設の建築ができることになったのです。

『エピソード@』不動産業者

敬倫塾の101教室の床の修理と雨漏りの修理を依頼していた業者に、早速工事の依頼を致しました。その業者は、11月の初めに工事を始めれば、3月中には完成するだろうと言って引き受けてくれました。ところが、一向に、準備をしているように思えません。私の姉が紹介してくれた業者だったので、再三にわたり、いつ工事が始まるのかと問合せをしました。しかし、12月の10日になっても、工事は一向に始まりそうもありません。この状況を、土地の借用をあっせんしてくれた不動産屋に話しました。そうしたら、この人がとてもいい人を紹介してくれたのです。彼は、土地の仲介でも便宜を図ってくれたのですが、その土地が有効利用できるようにと考えてくれたのです。

『エピソードA』建築業者

不動産屋さんの紹介してくれた業者は、名古屋市北区で手広く建売住宅を建てている方でした。12月の10日を過ぎていたのに、12月28日には建築確認申請を市役所に提出し、なんと1月12日には、工事を開始できるように段取りをしてくれたのです。私は休まず工事に取りかかれば2ヶ月でできると思ってはいましたが、工事は信じられない程順調に進みました。この建築工事は期日が迫っていたので、工事請負契約も見積も建築資金支払計画も全くなしで、双方の信頼だけで始められたものでした。約2ヶ月で本当に完成したのです。私は生涯で一番いい業者に出会いました。

『エピソードB』白壁校の貸主さん

今年の2月、法人を設立いたしました。その為、借主が私個人から法人に変わったわけです。貸主さんには、何年か前に家賃を減額していただいていました。そのため、今まで支えていただいた御礼をしようと思い、いくらかのお金を用意してお礼に向かいました。ところが、私の申し出は、拒絶されてしまいました。再三にわたってお渡ししようと思いましたが、だめでした。その理由は、私を応援したいというものでした。とても感激致しました。

『エピソードC』駐車場のオーナーさんと建築業者さん

駐車場をお返ししたのは9月末です。その後は、必要な時は使っていていいと、オーナーさんはおっしゃっていました。工事の為の車両の駐車場としてお借りしたいと御願いしたら、無料で使って下さいと言われました。私は、建築終了後にお礼をしようと思っていました。約2ヶ月間お借りし、今度は、使用料を受け取って頂けるだろうと思ってオーナーさんにお電話致しました。このオーナーさんは私の教え子の親御さんです。受け取れない理由を4つ挙げられました。

  1. 娘2人が大変世話になった。
  2. 駐車場の借主として、とても安心できた。
  3. また娘の子ども達の指導を頼むことになる。
  4. 建築業者から、工事終了後に心苦しくなる程のお礼を受けている。

上の3つは、オーナーさんとの今までのことで理解できるのですが、4つ目のことは、私が初めて聞かされたことでした。オーナーさんは特に4つ目の事柄があるので、絶対に受け取るわけにはいかないと、強く固辞されました。

今回の建築工事、法人の設立等で、いろんな人に、心温まる経験をさせて頂きました。塾生の親御さんの期待に沿えるよう、これからもいい指導を続けていきます。

皆様のご意見をお聞かせ下さい。

敬倫塾塾長 加藤敬志
2016年4月15日号

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