本文へスキップ

名古屋市 北区・東区の学習塾  明和,向陽,瑞陵,名西高校の進学と指導  大学・高校・中学受験  集団一斉授業・個別指導

TEL. 052-914-8844

〒462-0833 名古屋市北区水切町6-90-2

敬倫塾 塾長からの提言 2017年8月15日号

変わる入試 不安な高校 [朝日新聞5月17日(水)朝刊]

現在の大学入試センター試験に代わり、2020年度から始まる「大学入試共通テスト」(仮称)の実施方針案が16日、文部科学省によって公表された。英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能を民間の試験で測る方針や、国語と数学で行われる記述式の問題例も示された。大学入試にとっては約30年振りの大改革だが、受験生を送り出す高校からは不安が漏れる。

共通テストは現役なら21年4月に大学に入る今の中3生から対象になる。

【英語】

現在実施されているマークシート式のセンター試験では「読む・聞く」しか測れない。そこで、コミュニケーション能力を測ることができる英検やTOEICにおける得点が参考にされると考えてよい。敬倫塾では、主に中学生に、英検準二級以上が取得できるように英検講座を開いている。これを有効に活用してもらいたい。また、高等部での英語指導は、英検の二級以上が取得できるようにと授業の方法を検討している。英語を普段の生活で使う人は殆どいない。これは我が国特有の問題である。週に少なくとも1日は、しっかりと「話す・書く」の技能を伸ばせるような指導をこれからも当塾は深めていく。

【国語】

小中学校で行われるテストは、教科書から出題されるものが多い。こういったテストでいい点数をとるには、生徒自身が授業中に先生がどういった説明をしていたかをよく聞いていなければならない。自分の頭で考えることより、集中力や記憶力が高得点のカギとなる。ところが、本来の国語力は、初めて目に触れた題材に対して、正確に読み取る力があるかがカギとなる。塾で予め学習して学校の授業に臨めば、学校での成績は良くなると思える。しかし、これでは一時しのぎになってしまう。そこで、当塾の小学生は、あえて、教科書に準拠していない教材で学習している。できる限り多くの問題に触れさせたいからだ。国語という教科は、英語・数学・理科・社会と大きく異なる点がある。その代表的なものが、絶対といえる模範解答が作れない、または作りにくいという点である。

―センター試験 記述式の問題例― ※問題文は長いので省略
〔問1〕「一石二鳥」についての質問。「一石」と「二鳥」の内容がわかるように40字以内で記述。
〔問2〕提出された提案書を、城見市はガイドラインに従ってどの部分を修正するように求めたと考えられるかを40字以内で記述。
〔問3〕父と姉の議論の対立点を「〜の是非」で結び20字以内で記述。
〔問4〕父と姉の会話を聞いて、改めてガイドラインを読んだ「かおる」は、姉に賛成する立場で姉の意見を補うことにした。かおるはどのような意見を述べたと考えられるか。次の4つの条件に従って述べよ。
@全体を二文に分け、80〜120字で記述
A一文目は、「ガイドラインの基本的な考え方」と姉の意見との一致点を簡潔に示す。
B二文目は「経済的負担」を軽減する方法について記述。
C条件AとBについて、それぞれの根拠となる記述を「資料B」から引用し、その部分を引用し、その部分を「 」で示す。文中では単に「ガイドライン」として省略してよい。

【数学】

「図形の計量」という分野で扱われる問題である。
(1)銅像を見込む角の大きさを求めるのだが、sin,cos,tanのどれで考えたらよいかを判断させる。
(2)(i)ある角が鋭角であることを確かめるには、どんなことを調べるとよいか記述させる。
(ii)「∠APPが鋭角のとき、∠APBが大きくなるほどsin∠APBの値は大きくなる」この関係式を答えよ。
(iii)△ABPの外接円の半径Rが最小になるのは、△ABPを含む平面で、点Pを通り、直線ABに垂直な直線が接するときであることがわかった。このとき、Rを求めよ。

数学の記述問題は、格別に難しいとはいえないものである。

皆様のご意見をお聞かせ下さい。

敬倫塾塾長 加藤敬志
2017年8月15日号

バナースペース