いよいよ決定した公立中高一貫校

 7月26日。4月に愛知県の県立中高一貫校の構想が発表されていましたが、当初の予定通り2025 年4月、現小学校4年生の中学校進学時より設置されることが正式に発表されました。この地域からは距離的にも近い明和高校がその対象になります。発表の概要は以下の通りです。


※ ⑴・⑵・⑸については略。本文中の下線部は筆者による。


⑶ 中高一貫教区導入のねらい
 様々な人々と協働しながら、答えのない社会的な課題に対して、失敗を恐れずにチャレンジし、創造的に解決する「チェンジ・メーカー」(※)として、これからの愛知・日本・世界を切り拓き、支える人材を育成します。
※ チェンジ・メーカー:経済社会が大きく変化する中、決まった答えのない社会的な課題を自分事としてとらえ、課題解決にチャレンジし続ける人。いわゆる「社会に変化を起こす人」のこと。

⑷ 教育内容
ア 探究学習について(明和高校)
 大学や企業と連携して、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の探究的な学びを中心に、幅広く中学校段階から探究学習に取り組みます。
イ 教科学習について
 中学校段階では、少人数・習熟度別指導により、基礎基本の定着を図りつつ、中学校と関連の深い高等学校の学習内容に中学校段階からしっかりと触れることで、より深い学びに取り組みます。
探究を深めるための先取りは行いますが、大学受験対策のためだけに授業進度を早めることはしません。
ウ 明和高校音楽科について
 中学校段階から専門的に音楽を学び、明和高等学校音楽科へ進学できる中高一貫教育を、5~10 人程度の少人数で導入します。

⑹ 入学生徒の選考方法
ア 適性検査
 出題は、小学校学習指導要領の範囲内とし、思考力、判断力、表現力、課題解決力等を総合的に測ります。なお、適性検査のサンプル問題は、2023年度に公表する予定です。
イ 面接
 中高の6年間学び続ける意欲や志望動機、適性、コミュニケーション能力などを見ます。
ウ 調査書
 小学校5・6年生の内容を、点数化はせず、入学者決定の際の参考として見ます。
※ 調査書の内容や抽選の導入の有無は、今後検討します。

 以上の内容で個人的に着目したのが、「⑷ 教育内容」の「イ 教科学習」についてです。ここでは、「探求を進めるための先取りは行う」ということが明言されています。これは、中学校の学習指導要領を超えた内容の指導を行うと解釈することができます。こうなると高校からの入学者との学習進度の差異が生じるため、高校からの進学者は、これまで以上に速い学習進度で進む授業を受ける可能性も考えられます。
 また、「⑹ 入学生徒の選考方法」の「ア 適性検査」では、出題範囲を小学校学習指導要領の範囲内とすることも明言されています。愛知県のサンプル問題は次年度に発表されますが、実際、他府県の適性検査での出題は記述問題が中心で、ここでは、文章作成を中心とした国語力が必要となってきます。
 加えて、適性検査と合わせて面接も実施されますので、教科の学習に意欲的に取り組み、自分の考えを的確に表現する力が求められてきます。また、文章を作成することと、合わせて口頭で的確に伝達できる力も求められてきます。敬倫塾でも次年度より明和高校併設中学校への進学希望者に対応できる体制を整えていきます。