次年度の共通テスト予想!
先月1月18日・19日の2日間で大学入学共通テストが実施されました。今年度の共通テストは新教科「情報Ⅰ」に加え、「英語」「数学」「国語」などで大問数の変更がありました。
「英語」「数学①」「数学②」「国語」の主要3教科合計の平均点は362.04点で、昨年度より6.34点上昇しました。それに対して、今年度の「化学」の平均点は45.34点で、昨年度と比べ9.34点低下し、過去最低となった2022年度の47.63点を下回りました。
ここまで共通テストの平均点について触れてきましたが、総括すると「旧課程でのテストと比べて全体的な難易度に大きな変化はなかった」と結論づけることができます。現在の国公立大学および私立大学共通テスト利用型入試では、主要3教科での平均点上昇に伴い、昨年よりボーダーラインがやや上昇しています。
では、次年度の共通テストはどのようになっていくことが推測されるでしょうか。本校高等部で2月2日に実施した保護者会の際にもお伝えしましたが、次年度の共通テストは全体的に難化することが推測されます。その根拠は2021年度の第1回の共通テストと翌2022年度の第2回の共通テストの結果に表れています。
2020年 第1回共通テスト平均点 | 2021年 第2回共通テスト平均点 | 差 | |
英語(リーディング) | 58.80点 | 61.80点 | +3.0点 |
数学① | 57.68点 | 37.96点 | -19.72点 |
数学② | 59.93点 | 43.06点 | -16.87点 |
国語 | 117.51点 | 110.26点 | -7.25点 |
上記の表から、第2回の共通テストでは大幅に平均点が下がったことが分かります。ボーダーラインが下がると、受験生が安全志向になる傾向があります。次年度はこれに近い状況になることが予想されます。新高3生の皆さんはこのことを踏まえ、テストが難化した場合にも対応できるように、まずは必要な基礎学力の重要性を認識して学習に取り組みましょう。(本校 鈴木)