今年度の公立高校学力検査の傾向分析!

 

 受験生のみなさん、お疲れ様でした。中学生のみなさんは3年間、高校生のみなさんは6年間、全力で学習に取り組んできたことと思います。それらを誇りに、今後の進路に自信を持って進んでください。
 さて、2月26日に公立高校学力検査が実施されました。現行のマークシート形式に変更されてから3回目の入試となりましたが、傾向はどうだったでしょうか。

1. マークシート形式は基本事項の習得が重要
 社会では問題数の増加が見られましたが、5教科とも共通して言えることは、難問を攻略する力ではなく、基本問題に確実に解答する力が求められているということです。全国的に出題が見られる、いわゆる「思考力を問う」形式の問題も、愛知県の公立高校入試の問題では、他県の公立高校入試と比べ、与えられる情報量はそれほど多くありません。そのため、「知識で解答できる」ものが多く出題される傾向にあります。多くの問題に早く確実に解答するために、「基本事項の習得」は欠かせません。

2. 2点問題は慎重に
 各教科とも、2点問題は1点問題よりも難度が高い、もしくは問題の中で与えられている情報量が多い傾向にあります。そのため、2点問題にはより慎重に取り組むことが必要です。2点問題に余裕を持って取り組むためにも、基本問題を正確に早く解答する力が求められます。

 マークシート形式で行われた過去3年間の入試の傾向を考えてみると、初年度は数学が易しかった半面、社会が難しくなり、昨年度は英語が易しかった半面、国語が難しくなり、今年度は理科が昨年より少し複雑な問題になりました。
 年度によってそれぞれの科目で難易度の変化は見られますが、総じてそれほど極端な変動はありません。新3年生の皆さんは、基本事項の徹底を目標に春期講習に臨みましょう。(本校 鈴木)