新しい英検「準2級プラス」とは?
今年度より、英検で新しい受験級として「準2級プラス」が導入されます。英検の「4技能CSEスコア」では、2級の場合は最高点2600点で合格点は1980点、準2級の場合は最高点2400点で合格点は1728点となっています。今年度から実施される「準2級プラス」は、この間を取って、最高点2500点で合格点は1829点と設定されています。
このように、スコア上では「2級と準2級の間に位置する級」として、適切な設定がなされていることがわかります。では、実際にどのような問題形式になるのか、以下にご紹介します。
〇Reading問題
2級と同様に、試験時間は85分で、問題構成も大問3問、小問31問で2級と同様の形式になっています。
〇Writing問題
2級と同様に、要約問題と意見作文で合計2問出題されます。ただし、要約する問題文の語数に差があり、2級ではおよそ150語、準2級プラスではおよそ80語となっています。また、文章の内容も準2級プラスは2級に比べ、やや平易になっており、意見作文でも求められている語数は準2級プラスは2級に比べ、少なくなっています。
〇Listening問題
2級と同様に、第1部15問、第2部15問の合計30問での出題となっています。
このように、英検協会からのサンプル問題を参照すると、形式は2級と同様ですが、難度は準2級に近いものになっていることがわかります。
新たに「準2級プラス」が導入されることで注意しなければならないことは、問題の出題形式だけではありません。それは、大学入試でどのように活用されるかということです。私立大学を中心に、英検のCSEスコアによって学校推薦型選抜及び総合型選抜での出願基準が設けられています。これらは、スコアだけを基準の対象にしている場合もあれば、取得級とスコアの両方を基準の対象にしている場合もあります。スコアだけを基準として設けている大学の場合には、準2級プラスで高スコアを取ることを目標とした対策を行えばよいということになりますが、取得級の基準も設けられている場合には、各級に応じた対策が必要になります。学校推薦型選抜で大学を受験しようと考えている高校生の皆さんは特に、各大学がどのような基準を設定しているのか、確認しておきましょう。(本校 鈴木)