この記事どう思いますか 志願したい大学トップが名城大(東海)

(朝日新聞 平成30年9月3日朝刊より)  志望したい大学 理系に異変

関東の高校3年生が志願したい大学トップは、2年連続で早稲田大―。リクルート進学総研が 2008年から続ける進学ブランド力調査の結果がまとまった。関西では11年連続で関西大、東海では2年連続で名城大がトップと常連の強さが目立つ中、今年はある異変も起きた。

調査は4・5月に実施し、約7,500人の回答を集計した。異変があったのは理系。関東で日本大、関西で大阪市立大、東海で名城大がそれぞれ調査開始以来、初めて1位に。

日大アメリカンフットボール部の問題は調査終盤に発覚したため影響は小さく、大阪市大は大阪府立大との統合計画の報道が多かった影響が考えられるという。

地方大学へ誘導しようと、文部科学省が大規模私立大の入学定員管理を厳格化している影響も。大規模私大が合格者数を絞り込んだため、志願先を難易度が低い大学に変える高校生が多い。だが、早大は定員が多いため、影響はそれほど見られなかったという。小林浩リクルート進学総研所長は「AI(人工知能)関連分野の希望が増えるなど、卒業後を見据えて進学先を選ぶケースが顕著になっている」と話した。

一般的に言って、通知表の合計が多い人や、偏差値の高い人の多くが愛知高校を目指しますが、その上の愛知学院大学の人気は、高くありません。上位層は難関大学に挑戦致しますが、合格状況も特に良いとは言えません。そのため、敬倫塾に属し、模試での偏差値が高い中学生の多くは、名城大学附属高校を受験します。また、この高校に合格できたら、思い切ってレベルの高い公立高校を受験する人もいます。そのため、名城大附の人気はどんどん上がって来ています。この高校に入学できれば、約6割以上の生徒が、難関大学または名城大学に推薦で入学できます。

ところで、名城大学の一般入試偏差値はこれからもどんどん上がっていくと思われます。それは南山大学についても言えそうです。名古屋には優秀な中学生がたくさんいますが、折角難関公立高校に入学したのに、部活等にのめりこんでしまう人が多いのです。そのため、国公立大学に合格する力を養うことができず、浪人もしたくないため、受験科目数の少ない名城大、南山大、中京大等の私立大を受験しようと思います。私立大は、公募推薦やAOによる入試である程度の人数を確保することで、一般入試を難しくし、レベルの高い生徒をとろうとします。

高校1年生の皆さん、1学期の成績を見直して下さい。中学校のときより悪い成績の人はいませんか。高校に入学してからメキメキ実力をつけている人はいいですが、そうでない人は今、自分を見つめ直すべきです。高校2年生なら、なおさらです。あなた達を力強くできるのは、毎日の積み重ねです。安定した会社に就職するには、それなりの学歴が必要です。今や、70才まで働かねばならない時代が来ているのです。目先の楽しさの2年半よりも、そのずっと先の52年を大切にしませんか。

敬倫塾塾長 加藤敬志
2018年9月15日号