国公立大学合格の秘策(往復2時間の通学時間を30分に) 本校高等部、特に名西高校出身者の活躍
今年の本校高等部生は、敬倫塾にとって特別な生徒でした。今から約5年ほど前、中学1年生のG Aクラスは、元気な生徒が多いことでは良かったのですが、非常に落ち着きのないものでした。それは、小学生だった頃からの落ち着きのなさが、そのまま中学になっても引き続き、中学校側も大変苦慮しているとのことでした。残念なことに、一部の保護者の方からも不安な声を頂き、私は1年生の2学期からこのクラスの英語指導を引き受けることに致しました。私が担当してから少しずつ落ち着きをとり戻したものの、学校での授業態度や提出物の提出状況をなかなか改善することもできず、八王子中学に在籍する生徒のほとんどは、通知表の向上はあまりみることができませんでした。彼らが中学3年生になったとき、このクラスの成績優秀者、実力と通知表の好成績をおさめていた者は、若葉中学生でした。特に、ジャズ・アンサンブル部、野球部に属している人は、皆よく頑張っていました。これらの部には属していなかった若葉中学生の一人が、進学する高校の相談に来ました。瑞陵を受験するには、通知表に少し不安があった為、名西高校に入学して名古屋大学や名古屋工業大学を狙うことを勧めたら、あっさりと承諾してくれました。彼の影響もあり、明和高校に進学する男子1名を除き、多くの男子が名西高校の受験を考えました。通知表の合計が32前後で、実力のある八王子中学の生徒もこれに同調し、この年は多くの生徒が名西高校に進学し、最初の校内テストでは、1番も2番も敬倫塾出身者だということで、びっくりしました。
さて、敬倫塾高等部生の中で名西高校に通っていた生徒は、全部で10名で、その内2人は西区と中区の出身で、当塾出身者より敬倫塾を知り、国立大学に合格しました。10人のうち1人は今一歩のため浪人になりましたが、6人は国公立大学の理系に合格しました。合格者の進学大学は次のとおりです。
名古屋大学1名 名古屋工業大学3名
静岡大学1名 三重大学1名
立命館大学1名 名城大学1名
大同大学1名
このうちの静岡大学に合格した生徒には、兄がいまして、兄も静岡大学に合格しました。しかも、2人とも一次試験(センター試験)で高得点をとったため、推薦で大学の合格を勝ちとっています。
また、名古屋工業大学に合格した3名中2名も推薦で合格を手にしました。彼らは全員、勉学と部活動を両立させていたといえます。高校になっても何かしらの部活動をしたい生徒はたくさんいると思います。しかし、高校進学の目的の第一は、大学進学にあります。どんなに高校生活が楽しいものであっても、自営である親の会社を継いだり、プロの選手になったり、音楽等の芸術で身を立てたりしないのなら、まず大学卒業後の就職を考えねばなりません。日本国内での就職は先ず、学歴を第一と考えねばなりません。
名西高校に進学した人達の有利であった点
- 高校への通学時間が10~20分(一般的には約1時間)
- 現役での大学進学を考えている人の割合が高い
- 5教科がすべて4以上の生徒に照準を合わせた指導がなされている
- 女子の割合が比較的高いため、部活だけにのめりこむ男子生徒の割合が比較的少ない
- 高校が浪人生をつくらない様に、教科指導をきちんと行っている
振り返りますと、今年の大学進学者は、高等部進学(または入塾)後、中断することなくコツコツと勉強し、弱点教科を精力的に学習してくれました。高校への進学はラストスパートの始まりです。成績がよくてもそれを維持できるようにしておくことが大事なのです。
なお、中学生時代からよく頑張っていた名西高校以外の人達は、自分の行きたかった大学、東京大学(理Ⅰ)、愛知教育大(美術)、金沢大学、岐阜大学、三重大学、南山大学に進学しました。