中高生英語力 自治体で差

(2019年4月17日 朝日新聞朝刊より)

全国の公立学校の中高生のうち、2018年度に政府が掲げる英語力の水準に達したのは、中3で42.6%(前年度比+1.9%)、高3で40.2%(同+0.9%)だったと、文部科学省が16日公表した。いずれも5年前と比べ約10%上がっているが、「50%」という政府の目標に届いていない。また、中3で最も高い「さいたま市」が75.5%に達する一方、北海道は30.0%で、自治体で大きな差が出た。政府の水準は、中3で「英検3級相当以上」、高3で「英検準2級相当以上」の能力があること。柴山昌彦文科相は、16日の会見で「率直に言って課題があると考えている」と述べ、「成果を出している地域の取り組みを他の地域に普及するなど、英語力向上に取り組んでいきたい」と述べた。

調査では教育委員会を通じて、状況を集計した。結果は、中学では都道府県と政令指定都市ごとに、高校は都道府県ごとに公表されている。高校も自治体で差が開き、福井県は高3の56.0%が水準に達していたのに対し、宮城県では、31.1%と20%以上の差があった。(中略)

調査結果は、教師の判断によって左右される。生徒が英検などの試験に合格していなくても、教員が「同程度の力がある」と判断すれば「水準に達した」とみなされるためだ。

「さいたま市」の場合、中3で「英検3級相当以上」となったのは、75.5%。前年度から16.5%増え、同市を除く埼玉県の中3の45%より突出して高かった。(後略)

中3の英語力(%)         高3の英語力(%)

1 福 井 61.2   1 福 井 56.0
2 千 葉 52.3   2 富 山 54.8
2 徳 島 52.3   3 秋 田 53.3
4 東 京 51.3   4 兵 庫 48.4
5 石 川 50.0   5 神奈川 46.5
6 秋 田 48.3   6 岡 山 45.5
7 和歌山 46.2   7 徳 島 44.8
8 埼 玉 45.3      
         
43 愛 知 34.9   42 愛 知 33.7
         
47 北海道 30.0   47 埼 玉 31.8

(表からの分析)

  1. 中高生とも福井県の英語力が高い。
  2. さいたま市の中3生の英語力は抜群だが、それはその都市の中学生だけに言えることで、高3生で31.8%と最下位である。
  3. 秋田県・徳島県は、中3生、高3生ともに英語の学力は高い。
  4. 愛知は中3生、高3生ともに悲惨な状況である。

(敬倫塾の実態)

 〔中等部生〕

英語のGAクラス生及びGAクラス認定生の全員が英検3級以上の実力を有し、そのうちの過半数は、高3生に要求される英検準2級以上の学力を有していると考えられる。全塾生の70~80%が英検3級以上を有していると思える。

 〔高等部生〕

ほぼ全員(100%)が英検準2級以上を有していると考えられる。

本校は、英検・数検・漢検の準会場に認定されています。特に本校では中学生の英検クラスがあり、高等部は英検2級以上の資格がとれるような指導をしています。一人でも多くの皆さんが、各種の検定試験で合格してほしいと願っています。