相次ぐフランチャイズ塾の閉鎖と 敬倫塾の取り組み

皆さんの周囲で、新しいコンビニが出店していることはありませんか。その一方で、今まであったコンビニが閉鎖されています。同様のことは、学習塾業界でも見られ、2018年は、それが顕著であったと報告されています。

消費税の増税はいよいよ10月から実施されそうですが、慢性的な人手不足が多くの業種で見られます。そのため、アルバイトの待遇は改善されつつあります。しかし、流通業界の大きな人手不足、諸物価の値上げが続き、サラリーマンの生活は苦しくなりつつあります。その影響もあり、全国的に塾で勉強しようという人も減少しています。

この生徒数の減少には、他にも理由があります。近年、中低位の私立大学が定員確保のために、学力不足の高校3年生をAO入試や公募推薦で、できるだけとろうとしています。高校生活を楽しみ、学力の充実を怠った学生達はここにひしめきます。難関大学や人気のある大学への進学を望まなければ、高校3年生の10月には、大学入学が決定できます。こういった推薦入試の合格者は、全国規模でふえ続けています。ですから、高校で成績が大幅に低くても大学に入学できるようになっています。

一方、高校進学では、低位校では余程素行が悪くない限り、推薦入学が可能です。愛知・名城大附・中京大中京・愛工大名電といった特に人気のある私立高校は、通知表が40近くあっても、当日の学力テストで偏差値58以上の力が求められるほど狭き門となっていますが、低位校では、定員割れを防ぐため、推薦でできる限りの人数を確保しようとします。また、人気校は通知表も重視しており、主要5教科の合計が20以上でないと合格しにくくなっていますが、低位校は、内申が極端に低くても、学力テストがよければ簡単に合格できてしまいます。

このように、大学も高校も、選ばなければ入学できるといった時代になっているのです。ですから、成績を上げるために塾で勉強しようという人達は当然減り続けます。そのためでしょうか、習い事や、クラブチーム等への参加者はふえ続けています。

近頃では、AO入試や公募推薦で大量に集めた学生達の学力不足を補うために、中学時代に逆のぼって英語・数学を指導することも多くなっているようです。このような学力不足の学生の多い大学(主に文系)は、就職において大いに不利となります。一方、理系の大学は数が少ないため、就職において非常に有利となっています。名古屋大学・名古屋工業大学・名古屋市立大学だけでなく、名城大学・愛知工業大学・中部大学・大同大学も就職においては抜群の威力を持っています。

さて、多くのフランチャイズ塾が苦戦している理由は他にもあります。講師のほとんどが、人件費の安い学生であるという点です。教え方の上手な先生もいますが、各塾の指導力の差は大きいといえます。そのため、採算校と不採算校が、必然的にでてきます。

敬倫塾では、今年4月に国語の指導者を迎えることができました。これを機会に5教科全てにおいて指導力を強化しています。即ち、全ての教科において、教科に対する学力のつく方法を、指導スタッフ全員で追及しています。

一般的に、生徒が1つの学習塾に継続して通う期間は、1.4年であるという報告がありますが、敬倫塾では多くの人達が何年間も通って来てくれています。今後も更なる信頼を目ざして、講師全員、指導力アップに努めて参ります。