私立高校受験先の決定

 ここ数年、敬倫塾生でない方が、全県模試受験のために、本校を利用することが続いています。塾を利用していても、その塾で全県模試が受けられないというケースもあります。

高校の受験先を決定するのは、所属している中学の担任ですが、その決定には、通知表の合計、定期テストの得点等が材料となっています。ところが、これらには大きな問題点があります。

(通知表の評価)

通知表の成績は次の4つで決まるとみていいでしょう。

① 日頃の学習に対する意欲

② 提出物等の提出状況

③ 小テスト等の成績

④ 定期テストの点数

定期テストの成績はよいのに、日頃の学習に対する姿勢等が良くないと判断されると、評価は下がります。

逆に、定期テストがよくなくても、学習態度が良ければ評価は上がります。ですから、通知表の成績は、日頃の学習態度が大きな影響力を持っています。

(定期テストの点数)

学校の定期テストでは、実技科目のペーパーテストをしなくなった中学校が何校かあります。実技のテストは毎年同じような内容のものが出題されるケースがあります。そのため、過去問を収集している塾の生徒はとても有利となっています。また、実技教科というのは、知識よりも取り組む姿勢を重視するという観点で成績を評価しようという中学校もあります。

また、英語や国語のテストでは、教科書の内容が重視され、授業中に担当の先生が、「大事である」と指摘した点をきちんと聞いていた生徒には有利となっているようです。しかし、これら2教科の定期テスト出題方式と高校入試の学力テストのそれとは、大きな違いがあり、学校の定期テストの点数は参考になりません。

昨年、北区の2つの中学校では、中3生の数学の進度が異常なほど速かったです。この2つの中学校に共通していることは、総じて全県模試で高得点をとることができる生徒の割合が低いという点です。私立高校の入試は毎年2月の初旬に行われます。そのために、早く、教科書のすべてを終わらせたいと急いだのでしょうか。

この2校は、ともに、数学の進度を今年は一般的なものとしています。早く進めることの弊害を理解したのかもしれません。

 私立高校の受験先決定の注意点

① 愛知、東海、滝の3校の入試問題は公立のそれと比べると格段に難しい。

② 名城大付属、中京大中京、愛工大名電、春日丘は入試の成績と通知表評価で合否を決めている。

③ その他の高校は、ほとんど入試の成績だけで合否を決めているが、通知表の評価合計が18以下の人は要注意である。

敬倫塾では、11月の下旬から私立高校の受験先のアドバイスをしています。本校では、11月24日(日)・11月25日(月)・12月1日(日)の3日間です。全県模試を受験された方なら誰でもご相談に乗れますので、塾生以外の方もご利用下さい。相談料は不要です。