本校が行っているオンライン授業

本校で私は数学と英語を指導しています。4月下旬から新型コロナウイルス感染対策として、オンライン授業を採り入れておりますが、全員が積極的に利用してくれているおかげで「密」となることを防ぐことができています。塾に来て指導を受ける生徒もいますが、いつも全員が時間通りに集まっています。また、こちらの画面では、オンラインで受講している生徒全員の様子がパソコン上で確認でき、利用者の全員が真剣に取り組んでいてくれることを嬉しく思っています。

私のクラス指導のすすめ方は、用語の説明を先ず行い、それからいくつかの問題の解き方を黒板で実施します。次に、受講者がそれを理解できたかどうかを確認するために、一人ずつあてて答えを言ってもらっています。ほとんどの問題に対して、生徒は一回で正解を出します。時にまちがった答えを出す人がいますが、その時は、丁寧に黒板で指導致します。指導能率はとても良好です。

このオンライン授業がうまく機能しているのは、生徒の学習意欲が極めて高く、また、学力レベルがかなり高いからだと思います。その日その日の学習領域が全員同じときは、オンライン授業は普段の授業と同等の効果が出ます。

しかし、受講する生徒の学習したい分野がばらばらであったりすると、オンライン授業は、なかなか難しそうです。毎週金曜日の夜は、3人の生徒に個別で数学を指導しています。内訳は、私立中学3年生1人、私立高校1年生1人、公立高校1年生1人の計3人です。私立中学3年生には、Ⅰは2次関数、数Aは確率までの指導を塾所定のテキストで終了したところです。しかし、チャートや学校の先生が作成したプリント等が山程あります。

公立高校1年生の生徒は、塾所定のテキストでは数Ⅰの数と式を終え、2次関数を少し指導しているところです。数Aの図形の性質ならば、中学にも学習した分野だという理由からでしょうか、かなりの量のプリントを課題として配布しています。また、数Ⅰについては、2次関数の軸の式や頂点を求める方法がまとめてある、自分でできるような教材を配布しています。私立高校の1年生には、学校は、余り多くの課題を出してはいません。しかし、高校生になると、ほとんどの人が塾に行かなくなります。私からしてみると、今年は数学が苦手になる人の割合が、いつもより高くなるのではと思えます。私立中学や高校では、各校の進度の差がはげしく、また、どこまで深く教えるのかもマチマチです。私が指導している3人は、時に、塾使用のテキスト、チャート、学校の問題集、先生が独自で配布するプリントを頑張ってこなしています。

公立中学生の数学の指導はオンライン授業がかなり有効ですが、指導すべき教材が多い私立中学生や高校生には、対面指導の方が能率が上がります。

一時も早く、新型コロナウイルス感染の心配をしなくて済む日が来るのを祈っています。