驚異的な信頼を得た敬倫塾の英語指導

敬倫塾が当地で指導を開始したのは、1976年の12月です。今年、満45周年を迎えました。皆さんの御信頼を深く感謝致します。開業する前に私は、数学の講師として6年程指導していました。

30年ほど前まで愛知県では、「中統テスト」という業者テストがありました。このテスト会社は、公立中学校と密接な関係をもっており、高校進学希望者の99%以上が学校で受験し、その成績データは全ての学校に提供されていました。当時のほとんどの中学校は、通知表の合計と「中統テスト」の成績を基にして進路指導をしていました。

この「中統テスト」は5教科受験で、どの教科も50点満点でした。開業前一番長く勤務した本部校は、丸の内中学・菊井中学・笹島中学の成績中~上位者を対象としていましたが、塾全体の英語の平均点は26点前後(平均点は約24点)でした。一方、敬倫塾の最初の卒業生となる中学3年生全体の平均は43点でした。この当時の敬倫塾の生徒の90%以上は、若葉中学・八王子中学の生徒でした。レベルが低いと言われてしまっていた学区の生徒を対象としているのに、圧倒的に高い成績を上げ、敬倫塾の評判は急速に上がりました。

今日は、その秘訣について語るつもりです。

1.第1問は発音に関するものでした。(当時リスニングはありませんでした。)私は中1の最初から、英単語を覚えるのと同時に、発音も書けるようにしました。当時発音の指導をする塾は皆無に近い状態でしたので、ほとんどの塾生は、第1問は満点に近いものでした。

2.文の要素S(主語)、V(述語動詞)、O(目的語)、C(補語)についての知識をつけさせ、英作文の作成を得意にさせました。その結果、多くの人が苦手とする整序作文で高得点をとることを可能にしました。

3.英語の試験で高得点をとるには、今もそうですが、「対話文」と「長文読解」の学力が不可欠です。文法をきちんと身につけていることと、教科書に出てくる熟語や動詞句を覚えさせたことは、大いに役立ちました。

以上の3点が、敬倫塾の評判を急激に高めました。近年の公立高校の入試では、英語の発音やアクセントについての出題はなくなりましたが、2と3については他塾を大きく圧倒する大きな力となっています。

ところで、一部の学校や塾の中では、文法的な知識をきちんとつけずに、やみくもに本文の暗記をすすめています。その結果、定期テストでいい点がとれたとしても、初めて見る英文の解釈には力を発揮できません。

また、中学で英語につまずくといけないと思って、文法や書く力を養わないで英会話を楽しませようとすることは、中学生になったとき、文法をきちんと学ぼうとする意欲をなくさせる場合が多いようです。

現在、たくさんの学習塾がありますが、何年も通っているのに、多くの人に英語の学力が備わっていません。文法をきちんと教えることができる塾や講師がとても不足しています。学力は簡単につくものではありませんが、適切な方法での指導を受ければ回復できます。敬倫塾の講師はすべて文法知識が豊富です。単語や熟語の学習は一人でもできますが、文法はきちんとした知識をもった人の力を借りるのが一番です。