超人気の愛知県の公立高校(No.1)

県教委は21日、2022年度公立高校入試の願書の受け付けを締切り、志望状況を発表した。(中略)
普通科で最も倍率が高いのは、瑞陵で3.43倍。豊丘3.11倍、天白3.02倍が続いた。専門科では、名市工芸(情報)が、3.15倍で最高だった。
第一志望のうち、推薦選抜に出願したのは、9776人(総受検者の約23%)だった。

(中日新聞 2022年2月22日(火)朝刊)

3月号、4月号の2回にわたって、これらの高校についてみてみましょう。

〔 瑞陵高校 〕

この高校は尾張2群のBグループに属します。

次年度から入試の機会は1回になりますが、所属に変更はありません。尾張地区の公立高校は、1群と2群に分けられていて、1群では旭丘、菊里が超難関校の代表校となっています。3番手の高校と菊里との差はかなり大きいようです。ところが、尾張2群のグループには、超難関校がひしめき合っています。内申点(中学3年の通知表の合計点)と偏差値についてみてみましょう。

       内申点   偏差値

A 明和    44     69.5
A 向陽    42     66.5
A 一宮    43     67
B 千種    41     65
B 瑞陵    41     64
B 桜台    39     61.5
B 西春    37     61
B 旭野    37     60
A 松蔭    36     58
A 春日井   36     57.5

名古屋市の受検者のうち、第一志望校を明和または向陽とする人達で偏差値の高い人は、たいてい、千種または、瑞陵を第二志望校とします。

少し学力試験で不安をもっている人は、桜台、西春、旭野を第二志望校とするでしょう。

一方、春日井、松蔭なら絶対合格できそうだという人達は、第一志望校にする可能性が高いでしょう。瑞陵は、第一志望校にも第二志望校にもなりますので、志願者は当然多くなります。また、内申が40~41の人の割合は、42~45の2~3倍はいると思えます。

また、通学の便の良さは、トップレベルです。地下鉄桜通線の瑞穂区役所駅から徒歩5分です。

スポーツ系の部活動をしたい人にとって通学時間の短さはとても魅力的です。朝練のときは大いに助かります。

更に、2022年度には理数科が設置されます。将来、理系の大学に進学したいと決めている人にとっては、最適な学科と言えましょう。向陽の国際科のように人気を高める可能性があります。