日本の国歌「君が代」を再認識 塾長提言7月号

 これは、私がYouTubeで見つけた動画のタイトルです。

【海外の反応】「こんなの国歌じゃない…」りくりゅうペア金メダルで流れた日本国歌に世界が絶句!歌詞の本当の意味を知った外国人が号泣した理由【ミラノ五輪】【オリンピック】

 5月の連休中、私は数学の教材づくりに取り組んでいました。普段は集中して作業を進めていますが、休憩時間にはYouTubeで音楽を聴くことを楽しみにしていました。そのとき、たまたま目に留まったのがこの動画のタイトルでした。
 ミラノ冬季オリンピックでは、日本人選手の活躍が新聞やテレビでも大きく取り上げられており、私もその様子を見聞きしていました。しかし、この動画をきっかけに、金メダルを獲得した「りくりゅうペア」の演技を改めてじっくりと視聴することになりました。ショートプログラム終了時点では5位という厳しい状況にありながら、フリーで圧巻の演技を見せ、大逆転で優勝を果たした姿は、本当に印象的で感動的なものでした。
 その表彰式で流れた「君が代」は、私にとって特に強く心に残る場面となりました。国歌が流れるだけでなく、その歌詞の意味がイタリア語や英語で紹介されていたことも非常に興味深いものでした。
 改めて「君が代」の歌詞を見てみると、次のようになっています。

 君が代は

 千代に八千代に

 さざれ石の

 巌となりて

 苔のむすまで

 この歌は、わずか32音の和歌から成り立っており、非常に短いながらも長い時間の流れを感じさせる表現となっています。
 一般的には、「君」は天皇(君主)を指し、「君が代」はその治世が末永く続くようにという願いを表す歌と解釈されています。しかし一方で、この歌のもとになったとされる『古今和歌集』では、「君」は「愛しい人」を意味する言葉として用いられており、恋歌として詠まれていたという背景もあります。このような歴史的な由来を知ることで、同じ歌でありながら、見え方が大きく変わることに気づかされました。
 また、ヨーロッパの国歌には、祖国への忠誠や戦いの決意を力強く歌ったものが多いと言われています。その代表例として、フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」があります。それに対して「君が代」は、激しさよりも静けさや長い時間の流れ、そして平和や永続を願うような情景を思わせる歌であり、その対照的な性格がとても印象に残りました。
 今回の出来事を通して、国歌というものは単なる歌ではなく、それぞれの国の歴史や文化、価値観を映し出す存在であることを改めて実感しました。そして、日本の国歌である「君が代」も、こうした背景を知ったうえで、これからも大切に受け継がれていってほしいと感じました。         (塾長 加藤)