奨学金に頼らない大学進学 塾長提言8月号
高校生の皆さんは、大学への進学を考えている人が多いのではないでしょうか。大学への進学を考えるとき、学びたいことや将来の夢だけでなく、学費についても考えておく必要があります。そこで、大学の学費をまかなう方法の一つとして、奨学金について考えてみましょう。
中日新聞によると、奨学金を受給している大学生の割合は51.1%だそうです。つまり、大学生の約2人に1人が奨学金を利用していることになります。それだけ奨学金は、大学進学を支える身近な制度になっているといえます。
ただし、奨学金を利用するときは、知っておくべきことがあります。奨学金には、返済の必要がない給付型と、卒業後に返済する必要がある貸与型とがあります。特に貸与型奨学金は、大学卒業後に返済していかなければならないため、利用する際には、将来の返済の仕方についても考えておく必要があります。実際に、貸与型奨学金を利用した人の中には、卒業後の返済負担を大きく感じている人も少なくありません。
では、貸与型奨学金を利用した場合、実際にどのような負担が生じるのでしょうか。貸与型奨学金には、無利子のものと有利子のものがあります。有利子の奨学金を利用すると、借りた金額だけでなく、利子も含めて返済しなければなりません。つまり、同じ金額を借りたとしても、利子がつくことで、卒業後に返済する金額は大きくなります。
さらに、有利子の奨学金の利率は、近年、大幅に上昇しています。日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金では、2022年3月に比べ6倍程度上昇しています。これから奨学金を利用を検討する高校生にとって、これは決して無視できない問題です。実際に、返済への不安から「奨学金の利用を躊躇している」という声もあります。
こうした状況を踏まえると、大学進学を考える際には、奨学金を利用することだけでなく、大学にかかる費用そのものをできるだけ抑えることも大切になってきます。
近年、受験科目が少ない私立大学への進学を選ぶ人が増える一方で、国公立大学への進学者の割合は減少傾向にあります。だからこそ、私は高校生の皆さんに、今こそ国公立大学を目指してほしいと思います。
国公立大学は、私立大学と比べて学費が抑えられる場合が多く、卒業後の経済的な負担を軽くすることにもつながります。「国公立大学は難しい」と最初から諦める必要はありません。高校1年生の段階から計画的に勉強に取り組めば、合格を目指すことは十分に可能です。
高校生の皆さん、国公立大学を目指す人が減少している今だからこそ、あえて国公立大学を目指してみませんか。早い段階から努力を積み重ねることが、将来の選択肢を広げることにつながるはずです。 (塾長 加藤)