新聞に公表された記事から皆さんのお役に立つと思ったものを、寸評を加えて紹介致します。
(第36回) 平成24年7月16日(月) 朝日新聞 いじめを見ている君へ
頼れる大人に声あげて 江川紹子さん
いじめを見たり聞いたりしても、誰かにそれを伝えるのは大変かもしれません。今度は自分がいじめられるかもって、不安になりますよね。でも、気がついた人が言わないと、その子は助からないんです。
中学校のころ、クラスで少し避けられている女の子がいました。男子から容姿をからかわれていました。仲良しの女の子が1人いたことで、深刻ないじめにはなりませんでした。でも、卒業後しばらくたった後の同窓会で、仲良しだった子が言ったんです。「あの子、亡くなったよ」。場がシーンと静まりかえりました。原因は病気でしたが、みんな心のどこかに、あのころのことが痛みとしてあったんです。いじめられた子が自殺したり後遺症を残すけがをしたりしたら、周りの人たちはすごく後悔することになります。いじめを傍観するのも、いじめの一種。被害を出さないためにも、自分が何もしなかったことでしんどい思いをしないためにも、声をあげてほしい。
イスラエルという国で、兵役を拒み、パレスチナ人への迫害をやめようと声をあげた若い女性がいました。周囲から無視され、批判もされたけれど、私にこう言いました。「自分自身に正直であることが一番ハッピーなんだ」って。
大人の社会にも不正はあります。だから偉そうなことは言えませんが、いじめを知ったなら、信頼できる大人に知らせてほしい。子どもの世界のことは、子どもが一番よく知っているでしょう? 担任が信じられなかったら他の先生でもいい。学校以外の人でも構わない。あなたの声に耳を傾けている人はきっといますから。
(寸評) 新聞等で、滋賀県大津市の中学生の自殺について、大きく報道されています。朝日新聞では、「いじめを見ている君へ」というタイトルで、いろいろな有名人が記事を寄せています。
私は中2のとき、いじめにあいました。先生には何も話をできませんでしたが、その頃の私は、一番友達の数が少ない時でした。書道や美術の才は優れていましたが、特段人に好かれるようなところはありませんでした。身長は142pと小さく、きちんとした意見をもたない存在でした。今思うと、もっともっとたくさんの人と友達になるような努力をしておくべきでした。
私が敬倫塾を始めて4年目の時、地元の中学は、かなり荒れていました。いじめもよくありました。そのとき、塾生達に言ったことは、「あなた達が大きくなったら、自分の子どもを安心して通わせられるような学校にしましょう。いじめを止める勇気がもてなかったら、いじめに加わらない勇気をもちましょう。」ということです。私が自分の塾につけた「敬倫塾」とは、「倫(なかま)を敬する(大切にする)塾」という意味です。
(第35回) 平成24年6月27日(水) 朝日新聞 リレーオピニオン
リレーおぴにおん 資格大国ニッポン 勝間和代さん
資格試験は、需給のバランスを考えて取得する必要があります。つまり、その資格が世の中に必要とされているかどうかです。私は大学在学中の1988年に当時最年少の19歳で、会計士補の資格を取りました。実務を経て公認会計士につながる資格です。勉強は高校時代から始めていました。国をあげて貯蓄から投資に向かっていた時代で、会社の監査に関するコンプライアンス(法令順守)も厳しくなっていた。あまり知られていない資格でしたが、需要はたくさんあったのです。
公認会計士はいま、超人気資格ですが、需給はどうでしょう。私が受験したころは試験の合格者が年400人でしたが、一昨年は2千人まで増えました。その結果、合格してもなかなか仕事につけない状況です。法科大学院でも、司法試験に合格したのに仕事がない問題が起きています。資格の取得希望者をだましているとは思いませんが、どちらも明らかに供給過剰です。合格が難しい資格でも、「水戸黄門の印籠」のような絶対的な効果はありません。資格を取れたからといって、万々歳ではないのです。
私がいま高校時代に戻るとしたら、英語、中国語と、もうひとつアジアの言語を学びます。日本とアジアのビジネスをつなげるような人材が必要とされているからです。商社は高収益を上げていますよね。漫然と勉強しても仕方がないので、たとえば英語ならTOEICの点数を上げるように努力しつつ、マスターしていきます。統計学も本格的に勉強するでしょう。いまはネットが普及し、膨大な量のデータが日々生み出されています。そんな「ビッグデータ」と呼ばれるものを、統計、分析して社会に生かす人材が必要とされているのです。統計に関する知識や活用力を評価する「統計検定」があるので、勉強の目安にできると思います。
やはり、こういう職業につきたい、こういうスキルをアップしたいとか、明確な目的意識があって、資格や検定の試験を受けるといいですよね。そういう意味では、資格マニアの人には一言あります。資格を取ること自体を目的にするのは、いかがなものでしょう。別に趣味のひとつだというなら、止めません。だけど、本業をおろそかにするとなると、話が違うんじゃないかと思います。
(寸評) 大学を卒業しても、なかなか自分の願う就職先にたどりつくのが難しい今日です。
私と同じ大学に入学したT君は23歳の若さで、公認会計士の資格をとりました。大学を卒業した年です。経済評論家の勝間和代さんは、大学在学中の19歳の時に会計士補の資格をとったということです。早くから目標をもっていたことに驚嘆いたします。今、勝間さんは、言語の学習と実務で役立つ統計学の学習をすすめています。ただ外国語を学ぶだけでは、その外国語を母国語としている人との差異は殆どありません。外国語をマスターし、その国の国民性を理解し、法的または経済的・経営的知識のある人間が求められているのです。
(第34回) 平成24年2月3日(金) 朝日新聞
首長は教育にどう関わるか @ 議論見極め 大胆に予算を 荒瀬克己さん
私は、教育委員会が不要だとは思いません。確かに制度というものは年月を経ると、できた当時の理念が忘れられ、形ばかりになることがある。全国的にみれば教委制度も一部、形骸化しているのかもしれません。だからといって、教委自体をなくすなど、制度を変えればいいというものでもありません。「民意を反映する」といった、教委のもともとの理念を再確認し、運用面で改善できることがいっぱいあるでしょう。私はまず、教委と学校が活発な議論をすることから、この運用面の改善が始まると思います。私のいる堀川高校は2002年春、新聞や雑誌が「堀川の奇跡」などと報じたことで一躍有名になりました。前年に6人だった国公立大学への現役合格者が、この年で106人に。その後、地元の京都大学に入る生徒たちを見ても、高い水準を維持しています。なにも大学の合格実績だけが高校教育の成果だとは思いません。ただ、ひとつのわかりやすい結果なので評判になったわけです。私たちは1999年、校舎を全面改築するのにあわせ、教育の中身も大きく変えました。「探究科」という専門学科を創設し、大学のようなゼミ形式をとり入れるなど、ユニークなカリキュラムや授業を工夫しました。従来の普通科もあわせて進路指導のシステムを変え、生徒の体験を重視するような教育活動への転換も図ったのです。これら一連の改革は、高校の教員たちと京都市教委が10年近くにわたり、緊密に連携したからできたことです。私自身、堀川の一教員として授業改革に取り組んだあと、いったん市教委の指導主事に転じ、また教頭として堀川に戻って改革を進める仕事にあたりました。連携といっても、ときに緊張した駆け引きがあります。高校の提案に対し、教委は課題を指摘する。それに対し、高校側が反論できたり、課題を乗り越える新案を出せたりしてこそ、改革を任されるのです。確かに教委は「これをやれ」「それはダメ」ということが多い。でも必要であればきちんと反論するのが、生徒や学校を一番よく知る校長の仕事です。いま大阪では、首長の強いリーダーシップによるトップダウン型の教育改革が議論されているようです。ぜひ教委と学校間で、活発な議論ができるものであってほしい。もし議論できない雰囲気になるのなら、学校はよくなっていきません。堀川を含む京都市立高校の改革では、当時の市長が予算を確保するという点で、少なからぬ存在感を示していたと思います。教委と学校間の議論を見守り、優先度が高いものに思い切った予算をつけること――。これが首長のもっとも大事な「教育への関与」ではないでしょうか。
(寸評) 今回紹介するのは、京都市立堀川高校校長の荒瀬克己さんの意見です。私立の学校が、その命運をかけて改革に取り組んだということはよく耳にします。公立高校では、そのような事例はほとんどないと思っていました。国公立大学への現役合格者をわずか1年で6人から106人にしたのは、確かに「堀川の奇跡」と言えるでしょう。学校の改革は一人でできるものではありません。リーダーシップのあるトップと、それを支えるスタッフがいなければ変えることはできません。また、京都市教委が大きく寄与したこともわかりました。こういった奇跡が是非とも名古屋でもあって欲しいです。
(第33回) 平成24年2月3日(金) 朝日新聞
首長は教育にどう関わるか @ 教育長人事握り タッグ組め 陰山英男さん
私たち大阪府教育委員と橋下徹大阪市長の間は、対立の構図で報道されがちで、実際に緊張関係になったこともありました。でも、「大阪維新の会」の大阪府教育基本条例案が昨年出るまでは、知事だった橋下さんは私たちの問題提起を真剣に受け止めて、予算措置をしてくれるなど、協力して教育改革を進める良好な関係でした。最大の成果は、中学生の学力向上のため、非常勤講師を雇うよう約10億円の予算を取ってくれたことでした。また、かつて大阪府内の多くの公立中学校では、学校給食がありませんでした。給食がないと、地域や家庭の環境によっては生徒の生活がすさんで教育上よくない、と指摘したところ、橋下知事はすぐに決断してくれて、堺市以外では給食を整備するメドが立ちつつあります。さらに、教員の国際感覚を養うため海外研修を実施すべきだと私が提案すると、私と一緒に海外視察にも行ってくれた上に、数百人規模の教員の海外研修の予算をとってくれました。橋下さんは私たちの話をよく聞いてくれ、首長と教育委員との関係としては理想的でした。かつて長い間、首長と教育現場の関係は、「口も出さないが、カネも出さない」関係がほとんどでしたが、最近は住民の教育への関心の高まりから、「カネも出すけど、口も出す」という首長が増えています。今や首長にとって教育政策は有権者にアピールする重要なポイントになっています。ある県知事が、首長の教育政策への関与の仕方について私に意見を聞きに来るほどです。
安倍政権時代の教育再生会議でも、いじめや不登校の問題に教委がきちんと対処できていないということが批判され、教委制度を改めて、首長がもっと教育政策に関与すべきだという議論も交わされました。私が主唱する百ます計算や漢字反復ドリルなどを中心とした指導法「陰山メソッド」を市内すべての学校で導入している市が全国に数市あります。それらはいずれも教委の提案ではなく、市長が音頭を取って進められたものです。今回の大阪府教育基本条例案は乱暴な提示の仕方ではありましたが、以上のような流れの中で見ると、首長の教育政策への関与のあり方についての議論の起爆剤として意義があったと思います。このテーマはいずれ国政レベルでも大きな議論の的となるでしよう。私は、将来的には、首長が教育長の選任・罷免(ひめん)権を握る形で、両者が強力なタッグを組んで、教育行政をリードしていくようにしていくべきだろうと思います。教委は首長が暴走しそうになった時のご意見番といった位置づけが適切ではないでしょうか。
(寸評) 今や大阪市長の橋下さんは、日本を代表する地元リーダーの1人であると言えよう。かつて大阪は教育レベルが低いと言われました。現在では、向上していることが数字ではっきりわかります。ここに登場する陰山英男さんは、子ども達の学力レベルの向上を必死に模索してきた人です。新聞では、大阪府教育委員と橋下市長の間に対立があると当初報道されましたが、どうやら良い方向に向かっているように思えます。こう思うのは、大阪府教育委員の一人である陰山さん自身による発言からです。私立の小中学校は、公教育ではできないことをどんどん実行しています。しかし、それらを利用するにはかなりのお金が必要です。年収が少なくても安心して通わせることができる公教育の充実を願います。
(第32回) 平成24年1月27日(金) 中日新聞 広告
私立小学校に関する近年の状況
少子化による大学・短大の淘汰が進み、大都市近郊を除く大多数の公立小学校の生徒数が大きく減少している中、文部科学省の「学校基本調査」(2010年度)によると、全国の私立小学校は2011年までの10年間で約40校増加して213校になり、在校児童数も約15%増加し約79,000人となっている。これは、公立小学校を含む全小学校数の約1.0%、全児童数の約1.1%にあたる。
同調査によると、全国の私立小学校は、東京都に53校、神奈川県に30校、大阪府に17校、兵庫県に10校、千葉県と京都府に各々9校、広島県に8校、福岡県に7校あり、大都市とその周辺といった人口の多い地域に多く開校されている。
多くの私立小学校は、直系の中学校・高校、さらに大学・大学院までの一貫教育をうたい、より早い時期からの家庭教育と学校教育との連携を標榜するとともに、崇高な創立の理念を掲げ、いわゆる「ゆとり教育」による学力低下がさけばれた近年も、高い目標に沿った教育方針を堅持することへの信頼感を訴えることで、学校側に帰属意識の高い家庭を惹きつけ、結果的に学校の将来の安定につなげようとする動きを進めている。
また、初等教育段階で公立小学校以外の選択肢を持つことができる地域は、結果的に地域の教育水準を高めるとともに、私立小学校における総合学習や英語教育などへの実践的かつ先駆的な取り組みは、公教育に対してよい刺激を与えているという側面もある。一方、私立小学校の台頭に対しては、次のような課題も指摘されている。
・低年齢からの特に所得階層間における教育機会や学習意欲の格差拡大を助長する。
・公立小学校を中心とした、従来の地域コミュニティーが変容する。
・直系の中学校・高校・大学へと進学した場合と、一般受験生との学力格差が存在する。
私立小学校の学習費は高いのか
私立小学校は私立中学校と同じく、義務教育段階であえて私立学校を選ぶ家庭からの高い要求に応えるため、公立学校より教育施設や教育内容を充実させようとするため、結果として学校教育費は高額となり、公立小学校のように経済的負担感を強く感じること無く、子どもを通わせることは難しいのが実情である。文部科学省の「子どもの学習費調査」(平成20年度)によると、子ども1人あたりの学習費(年間平均)は、公立小学校での約31万円に対して、私立小学校では139万円となっており、公立小学校の約4.5倍の費用がかかるという結果となっている。
また、同じ調査で、子ども1人あたりの年間平均学習費は、私立幼稚園で約54万円、私立中学校で124万円、私立高校で約98万円となっており、私立小学校での学習費が最も高額となっている。なお、私立小学校の学習費の内訳は、
○学校へ納める授業料=約39万円
○学習塾や家庭教師などに掛かる補助学習費=約30万円
○給食費や施設設備費などの学校での徴収金=約22万円
○通学関係費=約8万円などとなっている。他方、授業料が無償の公立小学校における補助学習費は約9万円となっており、他の内訳でも私立小学校が公立小学校を上回っている。
(寸評) これは中日新聞で特集された記事です。そのため、私立小学校・中学校受験指導をしている多くの塾がスポンサーとなっており、記事中に特定の塾が登場します。私立中学の受験校を決めるとき、多くの皆さんが、少しでも大学への進学実績が高い中学や、難関と言われる中学を希望致します。受験しようとするお子さん自身がそれを望み、また、入学後もその学校の良さを活かすのなら、合格を素直に喜べます。しかし、そういった子の割合は超難関と言われる中学でさえも30〜50%しかいないように感じられます。学習以外に深い興味を持っているお子さんを学習に重点を置く中学に合格させることは大いに問題があると思います。芸術方面やスポーツ方面の才能を伸ばしたい人、意志に反して勉強を強制されていた人、こういった人達の多くは、入学後の学業成績が揮いません。難関中学へお子さんを入学させたいのなら、お子さん自身の性格と希望をよく把握し、入学後も、その良さを活かせられるようにすることをお勧めします。ヤル気を無くした子を立ち直らせることは、頭の良い子ほど難しいようです。
(第31回) 平成24年1月18日(水) 中日新聞 社会27面
「第2氷河期」大学生奮闘 就活悩む4年生 浪人覚悟 希望の職を
「第二氷河期」の出口は一向に見えてこない。回復傾向とはいえ、大学生の内定率は「氷河期」と言われた二〇〇〇年前後と並び、低い水準のままだ。大学では、早い段階から就職を意識した取り組みが広がるが、企業の厳選採用、学生の希望と求人のミスマッチなど、就職を取り巻く環境は容易に改善しそうにない。そんな中、学生たちは「働きたい企業」への憧れと、就職が決まらない現実の間で揺れ動いている。
南山大四年の男子学生(22)の就職活動は、卒業を目前に控えてもまだ続いている。「内定はほしいけど、自分にあった仕事にもこだわりたい」。目指す就職先との縁はつながらないままだ。
就職活動が解禁となった一昨年の十月から、興味のあった旅行業界に絞って活動を開始。十社に応募したが、昨年の四月末までに全滅した。最後の一社の面接。合格した人だけに連絡が来ることになっていた。自宅で知らせを待った。同じ面接を受けていた友人が合格したとインターネットの短文投稿サイト・ツイッターで知った。自分の電話は鳴らないまま、指定の時間はすぎた。吐き気がこみ上げてきた。じっとしていられず自宅から飛び出し、夜の街を走った。「どこでも、何でもいいから内定がほしい」。焦りは頂点に達した。片っ端から企業に応募し、昨年七月、小売業界の会社から内定をもらった。「もう就活をやめようと思ったけど、興味のある仕事とは全く違う。ふと冷静になり、自分の人生はこれでいいのかと疑問がわいた」。結局、内定は辞退し、活動を続けることに決めた。友人は一人、また一人と就職活動を「卒業」していった、「旅行への興味だけで会社を選んでいた。そこで何をしたいのかが分かっていなかった」。新たな気持ちで、自分にあう企業を探し続けている。三月末までに就職先が決まらなければ、留年してまた就活をするつもりだ。「お金をかけて『新卒』で居続けるのはおかしいと思うけど、そうでなければ就職は難しいから」
今春卒業内定率 私立は68.8%
厚生労働、文部科学両省が十七日発表した調査によると、今春卒業予定の大学生の就職内定率は二〇一一年十二月一日現在、71.9%。前年同期より3.1ポイント増え、やや改善したものの過去二番目に低い水準にとどまった。男子は前年同期比3.0ポイント増の73.1%、女子は3.1ポイント増の70.5%。国公立では4.7ポイント増の81.4%、私立は2.5ポイント増の68.8%だった。短大生は前年同期より2.6ポイント多い47.9%。高校生は昨年十一月末時点で前年同期比2.5ポイント増の73.1%だった。
(寸評) 「就職内定率」 私立大学68.8% 国公立大学81.4%
今、就職氷河期と言われています。企業側は、この機会に難関大学の卒業者を厳選しようと思っています。しっかりと目的意識がないのに大学に進学した人、就職に無関係なアルバイトに精を出した人が苦しい現状を味わっています。こんな時代こそ、確かな学力をつけ、難関国公立大学に進学すべきだと思いませんか。
(第30回) 平成23年12月16日(金) 朝日新聞 社説
学びの質がこれ以上落ちないためにはどうすればいいのか。文部科学省の中央教育審議会で高校教育の再検討が始まった。進学率98%の高校、えり好みしなければどこかには入れる大学。両者を一体にとらえ、「全入」時代の学びの将来像を描くべきだ。難関でない大学の現実は厳しい。足し算ができない。アルファベットを覚えていない。そんな生徒が大学に進む。高校も大学も入試の圧力では勉強の意欲を維持できない。私大では学力検査のないAO・推薦入試で入学する学生が5割を超える。中学、高校の水準をクリアしているか試される機会がないので、初年次教育などで高校以下の学習をする大学も珍しくない。突き詰めると、高校教育が大きなカギを握っている。いまや必修科目は全体の4割。普通科以外に総合学科、専門高校もある。学びの多様化と格差が進み、「高卒ならこのくらいは」という全体の共通性がなくなってきた。学習習慣が定着せず、「底が抜けている」という指摘もある。ベネッセ教育研究開発センターの調べでは、2006年の高2の平均的学力層を1990年と比べると、家庭での学習時間はほぼ半減し1日平均60分に。塾など学校外の学習時間も平日30分以下の子が26%から40%に増えた。高校中退率は文科省調査で1.7%だが、転校は含まれないなど定義がわかりにくい。率も単年度の数字。3年間通して1学年を見るともっと高い可能性がある。生徒数が増え進学率も上昇し、高校を増やしていた時代は、幅広く生徒を受け入れるための多様化も否定できない。だが、生徒数が減って統廃合が進む今、路線を転換し、学校間格差を縮めて学びの内容を充実させるべきだ。親世代が高校生のときの就職率約4割から、いまは大学・短大、専門学校などの高等教育機関への進学率は7割を超え、就職率は16%。高校の役割も変わらざるをえない。将来的に成人年齢は18歳になるだろう。高校は大人になるための教育機関としての役割を明確にすべきだ。大学や実社会とつながるよう教科や学科などの枠組みや内容を再編してもいい。全体の学びの実態や学力の把握調査は欠かせない。教育内容を個人に合わせ多様化したはずなのになぜ中退するのか、どこへ移るのかも解明すべき点だ。中間層以下の高校を照準に底上げしなければ、大学や若者の成長はあり得ない。
(寸評) 難関大学でない大学の現実がここに書かれています。真剣に目標をもって毎日生きている人達が少ない現代を上手く利用しませんか。1日の学習時間が30分以下の高校生が40%にも達しているのです。高校に入学して約26ヶ月この様な状態を続けているのです。そして6ヶ月余でセンター試験があるのですが、6ヶ月余で失った26ヶ月を取り戻すことができる人なんてほんのわずかです。どんなに高校生活が楽しいものであっても、大学卒業後約43年間働く企業は、入学した大学で決まると言っても過言ではありません。頑張ったら輝くことができる時代を君達は物にすることができるのです。
(第29回) 平成23年11月15日(火) 朝日新聞 オピニオン
国内農業は痛みを伴っても、一部の農家が淘汰されても、変革が必要な時期に来てます。構造的に限界を迎えており、ここでハードルを越えないと、壊滅的な状況になるでしょう。私は競争があってこそ、国内農業が強くなると思ってます。農協にお任せで経営努力をしない農家が、国の政策に守られて細々と続けている農業に、未来があると思えません。
私が経営する「新潟ゆうき」は、株式会社化して経営を透明にするように努めてます。社員は私を含めて全部で12人。耕作面積はコメとナスなどの野菜類をあわせて38ヘクタールです。昨年、コメは約150トン作りました。2006年の会社設立以降、2割ほど生産量は伸びました。農業では、高齢化や後継者不足が問題とな.っているのは周知の通りです。でも、それは魅力ある農業経営をできてないだけ。うちの会社で最も若い社員は22歳です。共に30代の私の長男と三男も社員になってます。利益を生んで給料を出し、社会保険料を払って従業員の福利厚生にも力を注いでいる。だから、若い人が集まるのです。
こうした経営努力をしている専業農家にこそ、国はきちんとした政策支援をすべきです。例えばセーフティーネットです。私の会社は来年、加工や直売などの施設建設のため、5千万円の投資をする予定です。この前、金融機関から現在の資本金300万円が少ないと指摘されました。確かに、取引先を新規開拓するには信用力が弱い。私は独自に1千万円の増資をする計画ですが、こうしたことができる農家は限定的です。米価急落や経済情勢が悪化した時、政府が専業農家に資本注入できる制度を設けるのです。現在の農政では、戸別所得補償制度のあり方に疑問があります。あらゆる農家を支える仕組みで、役場や企業に勤める人にも支払われてます。もっと1戸あたりの支払額を下げて、やる気のある専業の担い手に、より手厚い支援をして欲しい。例えば、国が農地を取得し、大規模化を考えている専業農家に貸し付けて、小作料を払ってもらうのも一つの手です。
TPPの交渉参加は必要なことだと考えてます。まずは、TPPがどういうものかしっかりと知る必要があるからです。日本経済を支えているのは農業ではない。交渉の結果、経済全体にとってプラスになると判断するならば、TPPに加わることは仕方がないと考えてます。私は1970年からの7年間、自動車大手ホンダの関連会社で働いていました。厳しい競争にもまれながらも成長している時で、社内には活気があった。日本の農業は今、閉鎖的な環境で沈んでいて活気がゼロです。必要な競争があってこそ、元気になるのではないでしょうか。
(寸評) 「競争あってこそ強くなる」これはどんなことに対しても言えるのではないでしょうか。私は、私立中学生に算数、中学生に英語・数学、高校生に数学を指導しています。私の競争相手は、生徒と参考書です。すごい知識をもった生徒が競争相手になるのは当然ですが、なかなかきちんと理解できない生徒も競争相手です。もっと解り易い指導をしないとダメだと教えてくれます。また、参考書は今まで自分が苦労して解いていたものを、とても解り易く説明してくれることがあります。学習塾の中にも競争があります。その競争をうまく利用する人ほど自分の知識や実力を確かにします。一緒に学ぶすべての人が競争相手となります。何事も独力でという人がいますが、そういった人よりも、人の素晴らしさに触れ、採り入れるべきものは積極的に採り入れるという姿勢の人の方が自分の可能性を確実に大きくしていきます。
(第28回) 平成23年11月15日(火) 朝日新聞 社説
TPP外交 受け身では道は開けぬ
野田首相がハワイで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する方針を表明した。走り出したからには、首相は国内の反対・慎重派に理解を広げる対応を急がねばならない。同時に首相には、外交面での強い覚悟を求める。関税ゼロを原則として、人、モノ、カネすべての移動を自由化しようというTPP交渉は、日本にとって厳しい展開にならざるを得ない。だからこそ、世界第3位の経済大国、環太平洋地域の主要国として、新しい貿易や経済のルールづくりに、どのように主体的に参画するかを宣言し、その覚悟を説明すべきだ。オバマ米大統領との会談後、米国側は「首相が『すべての物品及びサービスを交渉のテーブルに載せる』と発言した」と発表した。日本政府は否定しているものの、交渉の原則が「例外なし」であることは、厳然たる事実だ。今後も交渉の過程で、さまざまな「行き違い」や「衝突」があるだろう。そのたびに、自国に有利な環境づくりのための火花が散る。米政府によれば、米国とともに北米自由貿易協定(NAFTA)を構成するカナダ、メキシコが交渉参加の考えを伝えてきたという。これなど、日本が両国に影響を与えたとも見える。TPPには、世界第2位の経済大国になった中国に対抗し、米国主導のルールをつくっていく狙いもある。日本外交の基軸は「日米」であり、米国との関係強化を起点に外交を立て直すのは順当だ。その意味で、TPPには「対中カード」という側面もある。しかし、地球規模で経済の相互依存が深まったいま、中国抜きの経済体制はあり得ない。ここは米国一辺倒に陥らずに、中国やアジア各国との関係改善、強化も急ぐ必要がある。首相はAPECで「アジア太平洋自由貿易圏に主導的役割を果たしたい」と語った。それならばこそ、日中韓の3国間や、ASEAN(東南アジア諸国連合)+3(日中韓)の自由貿易協定も進めて、成果を上げよう。それらが「対米カード」にもなるはずだ。これから日本が果たすべき役割は、TPP経済圏と中国とのつなぎ役になることだ。米中双方に利益をもたらす難しい役だけに、これまでの受け身の外交姿勢を改めて、したたかに米国にも中国にもモノを言わねばならない。
(寸評) 最近、マスコミで「TPP」についてよくとり上げられます。これに参加すれば、国内においていろんな業界に大きな影響を及ぼします。農業・産業界・雇用等、私達のとりまく環境そして子供達の将来について考えざるを得ません。関税ゼロを原則として、人、モノ、カネすべての移動を自由化しようというTPP交渉は、とりわけ手厚かった国家による日本農家の保護を排除するものとなりましょう。自由経済が進めば進むほど、知恵ある者とそうでない者の差が大きくなります。弱者を守るものがなくなろうとしています。子供達の将来を考え、今こそしっかりとした教育・生き方を指導しなくてはなりません。
(第27回) 平成23年10月20日 朝日新聞 教育
好奇心に火がついた いま子供たちは 大学への道
振り返ると、高校は義務感で授業を受け、進んで勉強したこともほとんどなかった。趣味で読んだ本はベストセラーになった「バカの壁」1冊だった。そんな半藤優司さん(22)にとって、大学は興味や好奇心に火をつける場になった。AO入試で合格した埼玉県の私大の1年目に、「書き方」の授業で新聞データベースの活用法を学んだ。例えば、秋葉原無差別殺傷事件の背景を探る課題が出た。事件発生から判決までの新聞の過去記事を検索し、印字して読むと、被害者や加害者の人となりや刑事裁判の流れがすっと頭に入ってきた。引用する際は日付も明記。さらに掘り下げる時は専門的な本を読む。一度身につけると何にでも応用できた。「知っているのと知らないのとでは大違い。高校のままだと、情報の使い方も文章を書く力も身につかなかった。大学は深い」と喜ぶ。最近の会計学のリポートでも活躍した。クルマ好きを生かしてトヨタと日産の財務諸表を読み、新聞データベースを参考に両社の体質の違いを論じた。就職を考える時期に来ると「人に役立つ仕事をしたい」と思うようになった。病院の事務・経理職なら、医者でなくても患者を助けられる。父が臨床検査技師で病院は身近だし、大学で学んだ会計学を生かせる。年明けから履歴書の書き方を学び、準備を進めた。病院事務は今年5〜6月に募集があり、夏休み前に内定。それからまもなく簿記の勉強を始めた。記者が「病院関係の仕事なら東日本大震災の現場を見れば得るものがあるよ」と話すと、数日後に会ったとき「実際に現地を見ると全然違いました。きっと仕事にも役立ちます」と勢い込んで語った。あれからすぐ祖父母を連れて愛車に乗り、宮城県石巻市の被災地に出かけて温泉に1泊したのだという。背伸びはしない。裏返せば地に足がついている。そして素直に何でも吸収する。全入時代の大学生の一つの典型だろうか。いま彼が気をもんでいるのはゼミ仲間の就職だ。「就職試験に落ちたらフリーターでいいと言う人がいる。でも、それって展望がない気がして」
(寸評) 多くの人は、義務感で勉強します。しかし、そういったケースではほとんど自分の身にはつかないのです。ここに登場する半藤さんは、大学に入学してから興味や好奇心に火がつき、自ら学ぼうという意欲が湧いた人です。就職先を今年の夏休み前に内定し、それからまもなく簿記の勉強を始めたということです。この記事の最後に載っている彼の言葉に注目して下さい。「就職試験に落ちたらフリーターでいいと言う人がいる。でも、それって展望がない気がして。」
私の先輩に伊藤さんという人がいます。彼は釣りがとても好きでした。「釣りバカと言われるほどになれば、それで飯が食えるようになるよ。」という言葉は決して忘れません。私は毎日最低でも2時間は勉強します。それは少しでも上手に指導したいという欲望がずっと続いているからです。
(第26回) 平成23年10月13日 朝日新聞 教育
「悩み電話相談」苦悩 人手不足 増える着信に追いつかず
子どもの悩みを電話で聞くチャイルドラインが、人手不足に悩んでいる。年74万件に上る電話の受け手が足りず、その7割はつながる前に切れてしまう。事業者は態勢強化のために、参加者と寄付の増加を呼びかけている。
10月初め、午後4時。チャイルドライン千葉の受付時刻になると同時に、千葉市内のアパートの六畳間で2台の電話が鳴った。女性ボランティア2人が受話器をとる。「1人でいると寂しいの?いつから?」「自分の体が好きになれないのね」―。10分後、一方の電話が終わると、すぐに次の着信音が鳴った。事業を担っているNPO法人・子ども劇場千葉県センター(千葉市)には、約80人が電話の受け手として登録している。約30人で始めた1999年度に年490件だった着信件数は、昨年度9407件。約19倍になった。全国でフリーダイヤル化された08年度には、1万件を超えた。しかし、この数には、受け手が出られなかった電話は含まれていない。2回線がふさがった状態はしょっちゅう。会話を終えた受け手は、内容や応対に問題点がなかったかを他のスタッフと振り返る時間をとるため、その間も電話に出られない。「もう1人いれば、『振り返り』の時間も応対できるのに……」。大森智恵子事務局長は話すが、部屋の狭さや人繰りの問題で現状が精いっぱい。寄付や助成金に頼る年120万円の活動費ではスタッフの交通費も十分に払えないという。他の地域でも同様だ。全国の活動を支えるNPO法人・チャイルドライン支援センター(東京都)によると、44都道府県に計74団体あるチャイルドラインが昨年度に受けた電話は、5年前の2倍近い約23万件。しかし、実際にかけられた電話は約74万件。7割の51万件がつながらなかった。この5年間で団体数は13増え、スタッフも全国で1.5倍の約2300人になったが、電話件数の増加に追い付けない。太田久美専務理事は「運営資金が増せば、電話回線や人手を増やせる。数十万の子どもの声に応えきれない現状を理解し、寄付や活動への参加をお願いしたい」と話している。
(寸評) 子どもの悩みを電話で聞くチャイルドラインにかかってきた電話がフリーダイヤル(料金無料)であることを本日の新聞で知りました。しかし、そこにかかってきた7割はつながる前に切れてしまうという実態には驚きました。先日、テレビで、有料で大人達の悩み等を聞くというサービスがあることを知りました。名前を名乗らずに、自分の悩みを誰かに聞いてもらうことにより、気持ちが楽になることはあります。親子の関係がうまく行っていないとき、チャイルドラインの存在をお子さんに知らせることはどうでしょうか。それを利用することにより、親の愛を子どもに知ってもらうことができるのではないでしょうか。
(第25回) 平成23年9月25日 朝日新聞
責めず自信つく言葉を 元塾講師・大塚隆司さんに聞く
ゲームに熱中する我が子に耐えかねて「勉強は?」と声をかけると、「今やろうと思ったとこだよ!」と子どもが怒り出す。こんな経験はありませんか。思春.期の子どもが勉強しないとき、どんな声かけをすれば子どもの心に届くのでしょうか。元塾講師で「思春期の子をやる気にさせる親のひと言」(総合法令出版)の著書がある大塚隆司さん(42)に聞いてみました。
年齢が上がるにつれて、勉強をつらいと感じることが増えるかもしれないが、勉強は本来、わからなかったことがわかるように、できなかったことができるようになる楽しいもの。「楽しい」というプラスの要素をつけるには、今できていることの価値を見つけてあげるといい。たとえばテストが20点でも、難しい問題ができていたなら、「この問題が解けたなら、ほかの問題もできるんじゃない?まだ伸びるよ」と声をかけてみる。未来に向けた質問も有効だ。「本当ならできていた問題は?」「次はどうしたらいいのかな」と問いかけていく。「計算の練習でもしようかな」と解決策が本人から出てくるかもしれない。勉強を通して、達成感や自信などプラスの要素をたくさんつけてあげたい。何度言っても勉強せず、成績も伸びない子の場合、勉強そのものが嫌いというよりも、勉強の周りに「責められる」「怒られる」といったマイナス要素がたくさんついていて、嫌になってしまっている場合がある。そうしたマイナス要素を引きはがして、プラスの要素をくっつけてあげられるといい。引きはがすにはまず、責めないこと。評価せず、子どもの基準に合わせることが大切だ。たとえばテストで50点だったとき。子どもが「すごくできた!」と喜んだら「すごくできたんだね」、「全然できなかった」と落ち込んでいたら「できなかったんだ」とありのまま受け止める。テストを見せても責められないとわかると、自分を守るために身構えなくなり、親のメッセージが入りやすくなる。子どもと親の人格は別。違う人間に自分のやり方を押しつけても効果はない。短期集中型か、長期コツコツ型か、考える前にいろいろなことに手を出すタイプか、じっくり考えてから行動するタイプか、子どものタイプを見極める。それぞれに利点があるので、認めて支えたい。
(寸評) 「勉強しないときは」という質問にはなかなか上手く答えられません。学習塾を利用しようと思って来訪される保護者の方々のほとんどはお子さんが勉強しないことに不安を抱いておられます。お子さんが勉強したくないと思っている時は、指導していても効果は余り期待できません。ところが、勉強して少しでも自分を変えたいと思っている時は、指導者の指示をきちんと聞き、驚くほどの効果があります。ですから、入塾の際は、頑張ってみたいという気持ちを今持っているかどうかを尋ねます。塾に通うことを嫌がっているときは、しばらく様子を見ることを勧めます。無理矢理の勉強は、費用の割に効果はとても少ないからです。
(第24回) 平成23年9月20日(火) 中日新聞
法曹拡大 誤算続き 新司法試験合格率また最低 法科大学院 撤退や統廃合加速
法科大学院の修了者を対象とした二〇一一年の新司法試験合格者(八日発表)は、昨年を下回る二千六十三人。国民に身近な司法を掲げて「一〇年ごろ年三千人に増やす」との政府目標を、今年も大きく割り込んだ。当初は「七〜八割」と見込んだ合格率も23・5%と五年連続で過去最低を更新。法科大学院の苦境は、法曹人口の拡大をめぐる混乱を象徴している。
■苦境
「困った事態になった」。厳しい結果に愛知学院大の芹田健太郎法務研究科長はショックを隠せない。愛知県内の六つの法科大学院のうち、四校の合格者数が前年を下回ったが、中でも愛知学院大は二人減の一人。合格者がゼロだった姫路独協大(兵庫県)に次ぐ低い合格率だ。受験生離れを防ぐため、来年は入学定員二十五人のうち最大十四人の授業料を無料にする。合格したOBも新たに指導に協力する。「試験対策に力を注ぐと文科省は『偏重』と問題視するが、結局は合格者数で評価される」と芹田科長。低迷校の生き残り競争が本格化する一方、四十人以上が合格した上位十五校が全合格者の七割を占め、格差も際立つ。法科大学院は現在、全国に七十四。少子化で学生が減る中、各大学が「看板」にして志願者を増やそうと設立が相次いだ。この結果、皮肉にも全体の合格率は低迷。志願者も減り、今年の全国の入学者三千六百二十人は制度初年の〇四年の六割に落ち込み、学生の質の低下が心配される。中でも社会人入学の割合は〇四年の48%から21%へ激減。多様な人材を法曹界に呼び込むもくろみは外れた。愛知県内の法科大学院に通い一日十二時間は勉強するという女子学生(26)は「合格率の目標と現実があまりに違い過ぎ、不安が強い。制度のつくり方自体がまずいと思う」と話した。
(寸評) 新司法試験の法科大学院別合格者数が発表されました。東大・中央大・京大・慶大・早大が上位です。1位と2位、4位と5位、5位と6位は大きな差があります。名古屋では、名大が断トツの1位で、南山大、愛大、中京大がそれに続きますが、その他の合格者は極端に少ないです。先日の司法試験合格者の中に、当塾出身者の名前を見つけました。彼女は5年生の時に入塾し高校3年生まで一緒に勉強しました。彼女の名大法学部で学びたいという意志はとてつもなく大きなものでした。初志貫徹という言葉がぴったりあてはまります。目標を定めて恐らく最短距離で達成した彼女に敬服致します。
(第23回) 平成23年9月19日(月)朝日新聞 朝刊 科学
電気自動車 数分で充電
大容量で充電時間が短い新型の蓄電装置を、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の唐捷主席研究員らが開発した。電気自動車に使えば、充電時間を大幅に短縮できると期待される。グラファイト(黒鉛)が原料なので安価に量産できるという。開発したのは「キャパシタ」という装置。唐研究員らはグラファイトをシート状にした構造のグラフェンを何層にも重ね、間にカーボンナノチューブを挟み込んだ。電気を蓄える表面積を増やしたことで容量が従来の5倍以上になり、電気自動車の蓄電池に現在使われているニッケル水素電池と同じ容量を実現した。走行距離約200`分の充電をするのに電圧220ボルトで4時間ほどかかるところ、このキャパシタだと5分以内ですむという。今後はリチウムイオン電池並みの高い容量をめざす。実現すれば携帯電話も数分で充電できるという。
(寸評) 私が現在使用している車は8年前に購入したものです。外観はどの車よりも気に入っていますが、燃費がすこぶる悪いのです。6.8km/?は大変なガソリンの無駄遣いとなっています。トヨタのプリウス、ホンダのフィット等の燃費のいい車が注目されていますが、電気自動車については殆んど知られていません。ところが、この記事によりますと、従来なら4時もかかった充電が、たった4分で済むような発明ができたということです。世界を幸福にするような発明がどんどん行われるといいですね。
(第22回) 平成23年9月14日 朝日新聞 社会39
地方の国公立大学が、名古屋に入試会場を設ける動きも出ている。旺文社教育情報センターによると、今年度入試で、大学がある都道府県以外に入試会場を設けた国公立大は39校。このうち名古屋は14校で、東京の18校に次いで多い。名古屋進出が加速したのは5年前。国立大は04年度に法人化し、予算配分などの裁量が広がり、学生確保策も柔軟にできる環境ができた。06年度の福井大(工)を皮切りに、07年度は山形大(工)、08年度は室蘭工業大(工)、山梨大(工)、富山大(理・工)、10年度は秋田大(工学資源)、岩手大(工)と続いた。信州大は来年度入試から繊維学部で実施を検討している。いずれも理系学部なのが特徴で、室蘭工業大は「トヨタに象徴されるように、工業系の職種が発達していて、理系学生が多い」と話す。ある大学の担当者は「東海地方には、名古屋大、名古屋工業大のほかに有力な国公立の理系学部がない。名古屋で学生を採りたいと、どの大学も思っている」と打ち明ける。ベネッセ名古屋支社高校事業部の小野恭裕さんは「東海地方は『ものづくり拠点』で優秀な理系が多く、新たな学生確保につながると見る大学が多い。しかも、愛知は『国公立志向』が強い」と話す。10年度の学校基本調査では、愛知の高校から国立大に進んだのは6588人で、都道府県別で最多で、2番目の東京都(5169人)を上回った。しかし、私立大は5位(2万7561人)で、東京(6万6781人)や大阪(3万5799人)を大きく下回った。
(寸評) 今日の朝日新聞の記事から、愛知の高校から国立大に進んだのが全国トップで2位の東京都の約1.3倍であることを知りました。遠方の国公立は私立大に比べ授業料は安いのですが、生活費は家賃を除いても最低60万円位必要です。最短でも4年間は大学に通うのですから、経済的なことを考えたら地元の国公立大学に入学することがベストです。高校生諸君が自分の将来や家計のことを考えて1年生の頃から計画的に勉強して欲しいと思います。
(第21回) 平成23年9月4日(日) 朝日新聞 教養15
子にゆだね自立心育てる
「子どもへのまなざし」などの著書で知られる児童精神科医の佐々木正美さん(76)に、乳幼児期から思春期にかけての子どもへの接し方について聞きました。
過保護は良くないと言われがちですが、子どもが望むことを聞き入れてあげるのは良いんですよ。例えばおっぱいを欲しがったり、砂場遊びをしたがったり。とことん付き合うと、ある時、満ち足りて自立していきます。依存体験を抜きに自立はあり得ません。ただ、「あれ買って」と言われて与え続けるといった、「物」で満たすことではないのです。子どもが物を要求してきた時は、心の要求の満たされ方が足りない、ぐらいの気持ちで接したらいいと思います。良くないのは親の望みを伝えすぎたり、子どもが嫌がっていることをやりすぎたりする過干渉。教育やしつけの面から、適度な干渉は必要ですが、親の期待や欲望を伝えすぎないよう気を付けなくてはならないと思いますね。あなたの現状には満足していない、と否定的なメッセージを伝え続けることになるからです。逆に、上手に絵が描けたり、テストで良い点を取ったりしたときに、過剰にほめすぎるのも考えものです。そうでないと落胆させてしまうのだ、と手どもは察するからです。子どもへの愛情のように見せかけて、実は親自身が安心したいから、というのはよくあること。乳幼児ならおむつを外すトイレトレーニング。小学生以降は、勉強について口出しする機会が増えるでしょう。進学や就職を決める時にも見られます。最もいけないのは他の子と比べること。自尊心を傷つけます。その子のペースで進み続けられるよう励ましてあげて下さい。こちらが言うことが正しくても、ゆっくり待ってあげる。「いつ実行するかは自分で決めていいですよ」とゆだねる。そうすることで自分を律する「自律心」が養われ、社会で生きていく力が育まれるのです。
(寸評) 佐々木正美さんの言葉で印象的なものを取り上げます。「最もいけないのは他の子と比べること。自尊心を傷つけます。その子のペースで進み続けられるよう励ましてあげて下さい。こちらが言うことが正しくても、ゆっくり待ってあげる。『いつ実行するかは自分で決めていいですよ。』とゆだねる。そうすることで自分を律する「自律心」が養われ、社会で生きていく力が育まれるのです。」
全教科にわたって成績が良くない人がいるとしましょう。こんなとき、たくさんの教科を一挙に勉強することをすすめないようにします。1つの教科だけに絞ってみて、自分の可能性を徐々に引き出せるようなプランを練ります。子どもが学んだとき、その成果が実感できないと、プラスの方向には向かないようです。どうやったらヤル気がでるかを考えることが、教育を担当する人達の仕事です。
(第20回) 平成23年8月16日(火) 中日新聞 1面
地震大国・日本にある五十四基の原発が、次々に建設された理由の一つに発電費用(コスト)の安さがある。ところが、エネルギー対策特別会計(エネ特会)から原発の立地自治体に流れ込む巨額の交付金など国の財政支出は、このコスト計算にほとんど含まれていない。立命館大の大島堅一国際関係学部教授(環境経済学)は独自の試算を基に「財政支出も加えれば原発はむしろ最もコストが高い」と指摘する。(聞き手・桐山純平)
水力一一・九円、石油一〇・七円、原子力五・三円。この数字は国の総合資源エネルギー調査会の小委員会が二〇〇四年に試算した電力1キロワット時を起こすのに必要な経費だ。電気事業連合会はこれを引用し「原発コストは安い」と宣伝してきた。「新たに発電所を造った場合、いくらかかるのかを計算した仮定のコストにすぎない。それに対し、私は一九七〇〜二〇〇七年度の間、電力会社がどの発電所に費用を使ったのかを調べ、さらに政府が原発を推進してきた税金を加えて、いわば実績値をはじき出した。原子力一〇・六八円、石油、石炭、天然ガスを含めた火力九・九円、水力三・九八円が本当のコストになる」大島教授によると、七四〜〇七年度のエネ特会は、前身の電源開発促進対策特別会計と石油及びエネルギー需給構造高度化対策特別会計時代を含み、総額十兆五千三百八十億円。このうち三分の二の七兆円が原子力に使われた。同時期に一般会計からも五兆五百七十六億円がエネルギー対策の一環として原子力関連に流れた。「原子力への財政支出は他の発電所に比べ圧倒的に多いのに、国や電力会社はコストに含めなかった。国策として原発を推進するからというのが言い分だろう。しかし、電気料金も税金も結局は国民負担だ。原発にいったい、いくらかかるのか、正確な数字を示さないと、国民の判断をゆがめる」「財政支出で、最大の問題は立地対策のために自治体へ支給している交付金だ。使い道もコミュニティーバスの運行や外国人英語教師の給与など原子力とは関係のないものに広がっている。目的があるから金を使うのではなく、金があるから目的をつくっている印象。本末転倒で、すぐにでも廃止すべきだ」
原発は放射性廃棄物の処理や使用済み燃料を再利用する核燃料サイクルなど発電後もコストがかかる。国は〇四年、十八兆円と試算したが青森県六ケ所村の再処理施設でさえ一部が稼働しただけだ。「六ケ所村で再処理できるのは全原発の使用済み核燃料の半分ほど。高速増殖炉もんじゅや、プルサーマル発電で燃やしたMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料を再処理する費用も含まれておらず、さらに膨らむ可能性は大きい。
核燃料サイクルは世界に例がなく、専門家も発電後のコストがどれだけになるのか見当すら付かない」「福島第一原発事故による放射能汚染や住民避難、風評被害など予想される巨額の損害賠償を考慮すれば、コストはさらに高くなる。事故対応や国民理解など原発の社会、経済的な負担は重く、欧州では原発はコストが高いというのは常識だ。原発の是非を技術論からだけではなく、社会コストを含めて議論する時期だ」
(寸評) 私は昨日の夜、10時から11時に放送されたNHKのスペシャル番組「日本人はなぜ戦争へ向かったのか」を見た。何て無謀かつ自己中心的な戦争であったかを知らされました。戦争を開始してから半年以内に日本が破滅の方向に進み始めていたことは意外でした。マスコミも軍関係者の都合のいいように操作されていました。さて、私は先日、原子力発電がいかにコストがかからないものかという説明を聞いた覚えがあります。私を含め、安全かつ低コストの原子力発電は我々にとって不可欠と多くの人は思っていたのではないでしょうか。今日の大島堅一・立命館大学教授の記事は驚くべきものです。私達はこれを機会に、正しい情報がもっと公表されることを望むべきでしょう。
(第19回) 平成23年8月13日(土) 朝日新聞 教育
「あっ、そうか」引き出す 大阪・星の郷総合教室(珠算) 金本和祐さん(46)
「先生、わかりません」男の子が答えを書かずに見取り算の問題を持ってきた。「なんでもいいから、答え出してみ。その後に持ってきて」。金本先生がピシャリと追い返すと、男の子はべそをかきそうな顔になった。席に戻ってそろばんの珠をパチパチはじく。5分後にまたやって来た。今度は答えを間違えていたが、先生の教え方はさっきと違った。「惜しいね。ここでやってみよか」576、344、マイナス482……。そろばんをはじいていると、「指そこやないで」と先生が言った。「なんで間違ったか分かるか。10のけたではないで、君が引くのは」。「あっ」。男の子は笑顔になった。本来100のけたから珠を引くべきところ、10のけたから引いていたのに気づいたようだ。「じゃあ、もう一回やってき」。男の子は、今度はほっぺたを赤くして席に戻った。「あっ、そうか体験」と、先生は呼ぶ。「間違えたとこが理解できたら、途中で席に返す。自力でやらせて、また戻って来させる。正解するまで何度も突っ返すこともある。でもそれで必死に考えぬいて、マルがもらえた時の喜びたるやものすごい」
日本珠算連盟10段、「そろばん日本一」のタイトルも獲得した先生が、12年前に大阪府交野(かたの)市で開いた教室は、幼稚園児から60歳の高齢者まで約350人が通っている。1こま約50分、一度に70人ほどが教室にひしめき合う。先生は教室の前にどっかり座る。初級の生徒たちは、先生がつくった問題集を自力で解き、1こま50分の授業で10回マルつけをしてもらうのが約束だ。そろばんをはじく音と、「先生マル付けお願いします」というお願いの声、先生の指導の声以外は、教室は水を打ったように張り詰めている。よそ見をしている子がいたら、「周り見ても答えでんで」と注意する。
マル付けの列は、ほとんど途切れない。一人にかける時間は約5秒。過去の間違い方の傾向やその子の性格などを踏まえ、ここは間違ったところを教えた方がいいのか、教えてはならないのか瞬時に判断する。問題集の進み具合や解答のスピード、昇級・昇段の模擬検定の正答率などのデータもパソコンで管理して、指導の材料にしている。
さっきとは別の男の子が背筋を伸ばし「先生マル付けお願いします」とやってきた。5けた×4けたのかけ算10問だ。先生はぱっと見て「2問間違ってるよ」としか言わない。男の子が席に戻った後、「この子はどの問題が間違っているか言ったら、その問題にうまいこと正解を合わせちゃうんです。だから、厳しいようだけど全部やり直させる」と説明してくれた。10問全部やり直して、再度男の子が戻って来た。「どの問題だか分かったな、なんで間違ったかも分かったか」
「はい」。「よし、全部おうてる。何となくやってあった正解は、一生懸命考えたバツよりあかんで」。男の子は頭をかいてうなずいた。
計算の能力以外も開花させる珠算
そろばん人口は近年増加傾向です。子どもに計算力をつけさせたいという親以外にも、落ち着くようにさせたい、記憶力をつけさせたいという方から入塾の申し込みがあります。ある調査では、そろばんをやることで、そのいずれも改善するというデータがあります。
教室には、発達障害の子や学校で暴れていた子どもも通っているのですが、ある時から授業中はじっと座って問題を解くようになる。そろばんを通じて落ち着きも生まれるようです。
わたしは昔、学習塾を経営していました。頑張って成績をあげさせて進学校の高校に合格させた子がいました。その子が「先生、学校の勉強どうやっていいかわからへん」と言いました。ものすごいショックでしたね。手をかけて与えすぎたことで、学ぶ力を奪ってしまった。その反省を踏まえ、今の「教えすぎない」授業の仕方を編み出したのです。「あっ、そうか」の瞬間がいっぱいある子は成長します。(談)
(寸評) 最近、当地域では、そろばんで計算力をつけようと考える人達が減ってきています。どんなに難しい文章題を式に表すことができても単純な計算ミスを途中でしてしまうと、正解を得ることができません。私は、昔ながらの「読み」「書き」「そろばん」の能力定着が復活することを切に望んでいます。
先生のおっしゃった「何となくやってあった正解は、一生懸命考えたバツよりあかんで。」「手をかけて与えすぎたことで、学ぶ力を奪ってしまった。」「教えすぎない」という言葉は、生徒を指導する人達の考えの原点だと思います。
(第18回) 平成23年7月26日(火) 中日新聞
棟方志功 祈りと旅
尋常小学校卒で働きに出た少年棟方志功は、ゴッホに魅せられ、画家に、いやゴッホになろうと青森から上京した。絵はほとんど独学で、公募展に入選し始めるのが昭和の初めごろ。しかしゴッホと違って棟方は、個性的な版画により生きているうちに世界的な評価を得て、戦後の復興や高度成長の時期に成功をおさめた。
その名声にもかかわらず、彼は終生真摯に制作に打ち込み、一種のユーモアを感じるまでに素朴な人間らしさを忘れなかった。彼は木版画を「板画」と呼び、伝統に新しい命を吹き込んだ。展覧会場に足を運べば、絵の中の人物が枠を破って飛び出して来そうな土くさいエネルギーに驚く。大きな壁面を使って展示された、長さ十bを超す壁画のような版画の数々には、ただ圧倒されるばかりだ。
「弁財天妃の柵」(一九六五年/一九七四年摺)は、女性の美しさや、あふれんばかりの母性的なあたたかさを賛美した作品である。ふくよかな顔は神性も宿し、生身の人間でもあるようだ。棟方は自分の版画作品を「柵」と称した。柵とは巡礼が寺に奉納する札のことで、彼は作品をひとつひとつ世に送り出すことを、巡礼行にも似たおこないと考えていた。
棟方は出身地の東北を愛した。青森のねぶた祭りを題材に彩り豊かな絵巻を描き、芭蕉の「奥の細道」にならって、東北一周の旅に取材した版画集を世に出した。東北を中心に大きな不幸がある現在の日本では、これらの棟方の絵は、鎮魂の祈りや復興への願いを抜きにして見ることはできない。棟方が東北の飢餓や貧困をテーマに、すでに戦前に制作した巨大な版画を前に、粛然とした思いに打たれる。(浅野和生=愛知教育大教授)
(寸評) 私は時々、美術館を訪れます。先日は愛知県高浜市の美術館にジュディオングの版画を観賞するのに出かけました。写真ではないかと思えるくらい精密な描写の作品に驚かされるとともに、その作品の多さと大きさにも驚かされました。日本人ではない彼女が、素晴らしい日本式の版画を次々と発表されたことに敬服します。さて、7月24日(日)には棟方志功の版画を観賞するために、愛知県美術館を訪れました。彼の作品の観賞は東北地方を旅行したとき以来です。初めはゴッホに憧れて油絵を始めましたが、後に独特の作品を出しました。失明してからも懸命に作品作りに挑んだ姿には心を打たれます。
(第17回) 平成23年7月19日(火) 朝日新聞 1面
天声人語
「最後まであきらめない」。祝日の早朝、そんなメッセージがフランクフルトから届いた。サッカーの女子ワールドカップ決勝。なでしこジャパンは米国に2度追いつき、PK戦を制した。今の日本にすれば、あらゆる政治の言葉より意味がある世界一だ▼押しに押され、ゴール枠の「好守備」に再三救われた。しかし残り3分、頼れる沢主将がすべてを元に戻した。宮間選手のコーナーキックに飛び込み、示し合わせたような右足一発。居合抜きを思わせる美技だった▼この同点弾で、なでしこの至宝は大会の得点女王と最優秀選手に。前言通り「人生最高の試合」にしてみせた。仲間の粘りを勝利につなげた守護神、海堀選手の神業にもしびれた▼米国の女子サッカーは国技に近い存在らしい。女の子の3割が習い事でたしなみ、人気選手はCMにも出る。「女子は男女同権の国ほど強い」(W杯米国大会プログラム)。そうした誇りと期待を、代表の面々は担う▼かたや日本は、代表チームができて30年。ルールは男女同一に、競技人口は10倍以上になったが、主力選手の多くが働きながら練習している。凱旋の旅もエコノミークラスと聞いた。世界一の次は実力にふさわしい環境だろう▼早起きを3回しただけの素人にも魅力は分かる。俺が俺がのプレー、汚い反則や抗議がなく、ボール回しを楽しめた。なでしこは国を励まし、世界を驚かせ、この団体球技の面白さを教えてくれた。雑草の根っこを持つ大輪たちに感謝したい。
(寸評) この記事は、朝日新聞のコラム「天声人語」からのものです。日本の女子サッカーの優勝は素晴らしいものです。体力にも生活環境にも恵まれない人達が、その両面ともはるかに勝るアメリカチームに勝てた原因はいったい何だったのでしょう。新聞等のところどころにそれが書いてあります。成功者の多くが、圧倒されるような不利な環境を強く逞しい「意志」の力で乗り越えています。私が学生だった頃、日本の女子バレーの「日紡貝塚」が「東洋の魔女」と賞讃されました。自分の可能性を信じて努力するものは、たいていの場合、報われそうです。
(第16回) 平成23年7月15日(金) 朝日新聞 スポーツ16面
38歳魁皇 苦難の偉業 最多1046勝 20年ぶり更新
超える力士は現れない、といわれた千代の富士の通算勝利記録を20年ぶりに塗り替えた。でも、「黒星先行だからね」。笑顔はなかった。
2人の記録には、まったく異なる味わいがある。通算500勝はともに、所要74場所で達成している。魁皇が大関に昇進するころまで、両者の勝ちペースは、ほぼ同じ。だが、そのまま勝ち続けた千代の富士に対し、魁皇は落ちていった。
千代の富士は横綱相撲が取れなくなり、引退を決意した。横綱という地位が、無様な姿を許さなかった。魁皇は、ファンが引退を許してくれない。2009年の魁皇は、年6場所すべて8勝7敗だった。大関の責任を果たしたとは言えない。それなのに、大きな声援を受ける。ファンから、「大関の相撲を励みに頑張っているんです」と声をかけられたことがある。「そう言われると、諦めるわけにはいかんでしょ」
全身を痛め続けてきた38歳は、いま、歩くことさえつらい。次の場所も続けられるのか、分からないという。ここ数年、千秋楽の翌朝には病院に駆け込む場所が続いている。奇数月に相撲を取り、偶数月は治療とリハビリの日々だ。
新記録となった一番も、得意の右上手をつかんだのに、投げが打てない。「投げは腰に負担がかかるからね」と語ったことがある。でも、大関から陥落するまで土俵に立つ、と決めている。「魁皇コール」を力に変えて。
(寸評) 1面にはこのところ暗いニュースが多いのですが、中日新聞では大相撲の大関魁皇(38)の新記録樹立の記事が大きく取りあげられています。朝日新聞も小さいですが1面に取りあげられています。掲載の記事は31面のものですが、魁皇のひたむきな生き方が多くのファンをもっている理由のようです。横綱という地位についた人は、いい相撲がとれなくなったときは潔く引退せざるを得ないということですが、魁皇は不調なときでも頑張り、8勝7敗という大関にふさわしくない成績を何度もとったそうです。しかし、ファンの声援を考えると引退できないという彼の言葉は重みがあると思います。
(第15回) 平成23年7月8日(金) 中日新聞 16面
| 名城大学 |
名古屋市立大学 |
薬学部(八事キャンパス)オープンキャンパス
8月5日(金)10:00〜16:00
8月6日(土)10:00〜16:00
入退場自由(事前予約不要)
オリジナルグッズプレゼント
学食体験(無料)
■進学相談コーナー
■入試対策講座
■研究室開放(見学)
■ギャラリー展示
■バイタルサインシミュレータコーナー
■薬学入門体験学習 ほか |
秋のオープンキャンパス(薬学祭と同時開催)
10月29日(土)・30日(日)
両日ともに10:30〜、13:00〜
■大学紹介ビデオの上映
■薬学部の紹介 ■薬学部教育について
■就職・進路状況について
■質疑応答 ■個別相談
●参加申込(9月から受付開始)
ホームページ・携帯電話サイトよりお申込みいただきます。 |
| 金城学院大学 |
愛知学院大学 |
7月17日(日)9:30〜15:30
8月20日(土)9:30〜15:30
9月17日(土)9:30〜15:00
■模擬授業(ジェネリック医薬品を科学するなど)
■体験教室(保湿用軟膏を調剤してみよう、薬草園ツアー、
血管年齢や肌水分量などを測定してみようなど)
■小論文・国語・英語・数学・化学対策講座
■入試対策セミナー ■進学資金対策セミナー
■キャンパスツアー ■学生との交流コーナー ほか
●過去問題集、オリジナルグッズプレゼント
※日程により内容が異なります。詳細はHPにてご確認ください。 |
7月30日(土)10:00〜16:00
7月31日(日)10:00〜16:00
■体験授業
■調剤体験実習
■小論文対策講座
■入試概要説明
■個別相談・入学相談コーナー
■研究室見学ツアー など 予約不要
●ランチボックスプレゼント
●AGUグッズ・過去問題プレゼント
※文・心身科学・商・経営・法・総合政策学部は日進キャンパスで開催!
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(寸評) 近年、大学を紹介する記事は驚くほど多くなっています。私立大学だけでなく、国公立大学も学生確保に必死です。理系の最難関は医学部ですが、次は薬学部です。
大学に学ぶ年数が、6ヶ年ですから、授業料の安い国公立は魅力的です。現役で合格するにはかなりの学力が必要です。オープンキャンパスに参加することによって、夢を膨らませてみませんか。
| 大学 |
学部 |
学科 |
入塾金 |
授業料 |
初年度納入金 |
年度 |
| 名古屋市立大学 |
薬 |
生命薬科学科 |
(市内出身者) |
232,000 |
535,800 |
861,900 |
2011予定 |
| (市外出身者) |
332,000 |
535,800 |
961,900 |
2011予定 |
| 薬 |
薬学科 |
(市内出身者) |
232,000 |
535,800 |
896,400 |
2011予定 |
| (市外出身者) |
332,000 |
535,800 |
996,400 |
2011予定 |
| 名城大学 |
薬 |
薬学科 |
260,000 |
1,370,000 |
2,150,000 |
2010 |
| 金城学院大学 |
薬 |
薬学科 |
200,000 |
1,580,000 |
2,187,900 |
2011 |
| 愛知学院大学 |
薬 |
医療薬学科 |
200,000 |
1,400,000 |
2,359,000 |
2011 |
(第14回) 平成23年7月2日(土) 中日新聞 文化19面
先人たちの名語録 童門冬二
『商業は自利・利他をめざさなければならない』 渋沢栄一
渋沢栄一は明治初年に、日本の近代化を経済面でとらえ、株式と銀行制度を導入した人物である。幕末の慶応三(一八六七)年に、フランスの皇帝ナポレオン三世に招かれた。徳川最後の将軍慶喜の代理昭武の供をしてパリの万国博覧会に出席した。
滞在中、慶喜は政権を天皇に返上し(十月十四日)、十二月九日には王政復古の大号令が出て、幕府は消滅した。そのため送金も絶えた。昭武一行の事務長だった栄一は頭をかかえた。
救いの手をのばしたのがパリに店舗をかまえるナショナルバンクの頭取フリューリ・エラールだった。事業への投資と配当のシステムを教えた。栄一はエラールに残金を預けて帰国の費用を得た。そして「帰国後はこのシステムを自分の手で日本で実現しよう」と思い立った。
しかし栄一はこどものころから祖父・父・叔父に徹底的に儒学をたたきこまれている。儒学の教えは、「人はどう生きるか」がテーマであり、自己のためより他のため、社会のための行動を説く。商いも単にソロバン勘定だけでなく、”世のため・人のため”になることをもとめる。
日本で最初の銀行(第一国立銀行)をつくり、頭取になった栄一.が職員に対して、「論語とソロバンを一致させよ」と訓示したのもそのためである。
自利・利他の考えは近江商人の”三方よし”に発するものだろう。”自分よし・相手よし・世間よし”の思想にもとづくものだ。商人の心がまえで、
・自分もほどほどの利益を得る(自分よし)
・客もよい品物を適正な価格で手にいれられる(相手よし)
・そうすれば世の中全般がゆたかになる(世間よし)
ということになる。別に商売だけでなく、なんのことにも応用できる考えだ。栄一はつねに”公益”を重んじた人物だから、自他についてもその定義はきびしい。
今回引用した言葉の原文は「商業上の真意義は、自利利他である。個人の利益はすなわち国家の富にして、私利すなわち公益である。公益となるべき私利でなければ、真の私利とはいわれない」と告げている。被災地復興の心がまえも、まず.”自利・利他”の精神が大切ではなかろうか。
(寸評) 中日新聞では、先人たちの「名語録」という記事が掲載されます。今日は、日本史(明治時代)ではお馴染みの「渋沢栄一」です。彼は、日本で最初の銀行をつくった人です。今回の記事は、彼が銀行というものを設立しようと考えたエピソードと、その後の彼の経営理念というものが紹介されています。
ここでは、どのような考え方で商売というものをすべきかという心構えについて書かれていますが、人と人との協議においても同じことが言えそうです。意見が対立するとき、たいてい、お互いが自分の都合が良いことを主張します。これでは、いつまでたっても平行線です。自分にとっても相手にとっても良いというものを見つければ、そこに妥協というものが生まれます。私達はとかく自利だけを主張しそうです。共存は他利も考えねば成立しません。
(第13回) 平成23年6月27日(月) 中日新聞 (高校生) 8面
違っていい、理解し合おう
私が、おいしくおでんをいただいていると、お店のご主人が私にこういいました。「水谷先生、なんでおでんがおいしいのかわかりますか。それは、おでんに入れたさまざまな具が、それぞれけんかすることなく、お互いの味を引き立て合い、もっとおいしい味を作っているからですよ。どの具の味が、一つ欠けても、うちの本当の味はでません。それにね、先生、おでんの具は、それぞれえらいよ。自分の味は、きちんと主張するけれど、他の具の味もすべて受け入れる。そして、もっとおいしくなる。政治家も大人たちも、みんなおでんの具のようになってくれれば、この震災や津波、原発事故で苦しんでいる私たちも救われるのに」
子どもたち、私は、ご主人のことばから、大切なことを学びました。君たちは、学校のクラスや、家庭、,さまざまな社会で、人とのふれあいの中で生きています。でも、自己主張が過ぎれば、人を傷つけ孤立してしまうことになるし、かといって、自己主張を何もせずにいたら、ただその中で流されるだけになり、苦しむことになります。
子どもたち、みんな違ってみんないい。でも、みんなで理解し合えれば、もっといいんです。
(寸評) 今日の水谷先生のお話は、「自分の意見をもつ」「人の考えを理解する」ということでした。誰かから意見を求められたとき、「別に」とか「うっとうしいなぁ」と答える人がいます。こういった姿勢は現実を直視していない姿です。共感できるのなら同じような行動をすべきであり、できなければ、どんな点において共感できないかをはっきり主張すべきです。また、相手がどのような考えをもっているかがはっきりわかれば、その良さもマイナス面もわかってきます。そのとき、お互いの良い面を検討するのです。そうすると、相方が納得できる方向が見つかるかもしれません。
(第12回) 平成23年6月26日(日) 朝日新聞 27面
就職難で高まる理系人気
2012年度の大学入試はどうなるのか。今春の入試傾向をもとに、大手予備校「代々木ゼミナール」の坂口幸世・入試情報センター統括本部長に聞いた。
◇
11年度入試では、センター試験の国語や数学T・数学A、英語などで平均点が前年を上回った。はずみがついた形で、国立大の前期日程は、難関大学や東京都内の大学で志願者が前年を上回り、倍率が上がった。
一方、公立大の後期も倍率が上がった。前期は強気のチャレンジ、後期は安全志向という受験生の意識が働いたのだろう。
私立は、首都圏、関西の主要大学の多くで志願者が減った。増えたのは、東京理科大や芝浦工大といった理工系大学と、前年の倍率が比較的低かった大学。受験生が国公立の方を向いた影響かもしれない。
学部では、文系志願が減り、理系が増えた。理系の方が就職に有利ではないかという意識の表れで、特に医療や看護など資格を取れる学部に人気が集まった。医学部は、センターの得点が上がったことによる志願者増で倍率が上がった。
来春の入試も、厳しい就職状況に変化がなければ、傾向は変わらないだろう。都市部の私大、特に文系の志願は減り、理高文低が続くと思う。
東日本大震災をめぐっては、進路を絞り込む時点での被災地や原発の状況によっては、志願の動向に影響を与えるかもしれない。入試制度の面では、大阪大の工学部や東京工業大の多くの類で後期日程がなくなる。後期で入学する学生は第2志望者が多く、モチベーションが低いという判断なのだろう。、理工系を目指す受験生は注意が必要になる。一方で、山梨大や岐阜大、信州大などの医学部は前回、後期でかなりの募集をかけた。医学部の場合、前期は他大学との競争が激しいことが理由ではないか。
受験生はこれから、難関大ならば記述試験対策、一般大ならばセンター試験対策が欠かせない。好きな科目を一生懸命やりがちだが、不得意科目の基礎をしっかり身につけることが大事。夏休みはそのチャンスだ。AO入試も応用力や分析力が必要なものがありバードルはたくさんある。大学や学部選びは、好きな分野の研究がしたいという理由と、就職を考えての選択と2通りあると思う。どちらがいい悪いというわけではないので、自分の適性をよく考えて選んでほしい。
(寸評) 敬倫塾の昨春と今春の受験生について比較してみました。昨年の受験生で現役で難関国公立大に合格した者の殆んどが高校2年生の時に、数学の実力強化に努めました。そのため、高校3年生の5月にはセンター試験で高得点をおさめることができました。今春の難関国公立大学受験生は総じて、2年生からの実力アップをしていなかったため、センター試験での平均点が英・数・国において上昇したのに、苦戦しました。今、生活が苦しくなっている人の割合が増え続けていると言ってよいのではないでしょうか。それを高校生達がしっかりと受けとめ、学費の安い国公立大学に合格するための準備を少しでも早くして欲しいと思います。
(第11回) 平成23年6月21日(火) 中日新聞 17面
少子化時代に教員の採用数は増えるの?減るの?
ここ数年、いわゆる団塊世代の定年退職が多く、教職員数は不足傾向にあります。とくに大都市圏での大量退職が顕著で教員不足が著しく、しばらくは採用人数を増やしていくと予想されています。
平成22年度採用の公立学校採用試験に関する文部科学省の調査によると、教員受験者総数は166,747人、前年比5%増。採用者総数は26,886人で、前年度に比較して989人(3.8%)増えています。
倍率は全国平均6.2倍、前年度に比較して0.1ポイント増加しています。内訳を見てみると、小学校で0.2ポイント増の4.4倍、中学校で0.3ポイント増の8.7倍、高等学校で1.3ポイント減の8.1倍でした。
ちなみに愛知県の教員数の推移は表1。平成24年度の東海3県の採用予定者数は表2のとおりです。
一方、40人学級の見直しを進めようとしている文部科学省は今年の初め、35人以下の学級について小学校1年生に限られますが2,300人(純増300人)の定員増とする来年度の初等中等教育予算をまとめました。
公務員の定数削減や少子化、学校の統廃合などもあって、今後も教員の採用数がこのまま増加するとは限りませんが、減らす方向にもないといえましょう。
東海3県の応募者数も増加。倍率も上昇か?
東海3県の今年度の応募状況を見てみると、受験者数は愛知県が1万人を突破、岐阜県が2,849人と昨年比13.7%の増加(6月16日時点三重県未発表)。名古屋市の場合、募集人数が減っており、それを見越してか受験者も少なくなっています。
気になる倍率については、昨年度愛知県が4.6倍、三重県が6.6倍、岐阜県が5.2倍、名古屋市は4.8倍といずれも全国平均を下回っていますが、各教育委員会とも採用者の質を上げ、より良い教師の卵たちを全国から広く集める努力をしています。
今年度の倍率は試験が終わり、採用人数が確定するのを待たなくてはなりません。合格者数が決定すると各教育委員会から発表され、ホームページなどで確認することができます。
教師に求められる資質とは、生徒と共に学び成長する心構え。
いつの時代にも求められる教師の資質は、まず「教育者としての使命感(人間の成長・発達についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養)」と、文部科学省は言っています。
まさに自らの身を燃やし、生徒を啓発するローソクたれと言っているのではないでしょうか。また、今後求められる資質として、
〇地球的視野に立って行動するための資質能力
〇変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力
〇教員の職務から必然的に求められる資質能力
の3点をあげています。
高校生諸君には、まだ少し荷が重いかもしれませんが、心配いりません。最初からこうしたことを全て十分に備えている教師はいませんし、教師とは「教えると同時に、自らも学び続ける仕事」ともいえます。教師になった暁には、諸君も生徒とともに学び、成長していくのです。
採用試験は「いい教師になる可能性」つまり教え、学び続ける資質を見つけるために行われるのです。
(寸評) 愛知県や名古屋で教職に就きたいと思うのなら、やはり、愛知教育大学に入学することがベストだと思います。しかし、募集人数は意外と知られていません。偏差値自体はそんなに高くありませんが、募集人数が少ないため激戦です。また、募集人数546人で合格者は2010年度は629人でした。
2011年度の主な出身高校とその合格者数は次の通りです。
岡崎北(30)一宮西(29)西春(28)豊橋東(27)半田(26)知立東(26)刈谷(25)豊田西(24)桜台(24)
西尾(23)豊田北(22)時習館(20)岡崎(20)明和(20)横須賀(16)千種(16)向陽(16)旭野(16)
一宮(16)五条(16)明和(15) (平成23年3月)
これら21校で454名の合格者を出しています。
注目すべきことは、岡崎、時習館、一宮等の難関高校生の中にも、愛教大の合格を目指す者がかなりいるということです。公務員は民間の人達に比べ、給与や休暇、及び退職後についての不安が少ないと言えます。また、教えることに喜びや生き甲斐を見出している人もいるでしょう。本当に教師になりたい人は、日頃の勉強を大切にして下さい。
(第10回) 平成23年6月17日(金) 朝日新聞 (教育)19面
大学サバイバル私立編 早稲田大学 鎌田 薫 総長
大手企業への就職率で慶応に負けているというデータもある。志願者数では明治に抜かれた
若い世代にはブランド志向の延長で、人気や知名度の高い企業に進む流れがある。早稲田には、大企業に行けるのに、新分野で活躍したいというチャレンジ精神を持った学生が多い。それが就職状況に出ているのではないか。志願者数は後期日程や地方入試などをやれば増えるだろうが、大変なコストと手間がかかる。今は、質の確保と入学後の教育・支援活動に力を入れている。
早稲田と言えばエネルギッシュ。最近おとなしいのでは
我々が学生のころに比べるとおとなしいが、若者全体がそうなっていることの反映だ。大学が一種の生活の場という雰囲気も薄れた気がする。周辺からコンパをやる店やたまり場がほとんどなくなり、食堂に行かずコンビニ弁当を食べる学生もいる。商店街と連携して「学生街」を再生できないか考えたい。
(寸評) 先週は、「東京理科大学」だったと思います。この大学は、知名度も抜群で、しかも学費が値打ちだったと思います。今まで4人ほど入学したと思いますが、最近の人は、金城学院から建築学部に入学した人です。さて、今回は、「早稲田大学」が特集されました。朝日新聞は、毎週金曜日に大学の紹介記事を掲載しています。高校生の皆さんにとっては必見です。読んでみて下さい。
(第9回) 平成23年6月4日(土) 中日新聞 1面
愛知県は、二〇一一年度の私学助成金の総額を前年度比1・3%増の五百六十九億七千万円とする方針を固めた。増額は二年連続で、関連予算案を二十四日開会の定例県議会に提案する。公立高校の授業料無償化で、私立高校に通う子どもを持つ家庭が相対的に負担増となるなどの「公私間格差」があり、是正を図るのが狙い。
私学助成金の内訳は、学校法人などに人件費や光熱費などを助成する補助金が1.7%増の三百八十二億九千四百万円。保護者に授業料を補填する補助金が、1.8%増の百三十三億七百万円。私立高に限った場合、学校への補助金は生徒一人当たり1.7%増の三十万三千五百円となり、二年ぶりに三十万円台を回復した。保護者へ授業料の百十一億三千九百万円になる見込み。県内の私立学校は少子化に伴う生徒数の減少などで、厳しい学校運営を迫られている。県は授業料の値上げを回避し、家庭の負担を抑えたい考えだ。
大村秀章知事は二月の知事選マニフェストで私学助成の充実を掲げていた。東日本大震災や景気低迷で県の税収不足が予想される中、公私間格差への取り組みが注目されていた。
(寸評)私立高校に入学し、難関大学に進学した人達を沢山見て来ました。中学時代の成績を知っている私としては、ほんとうに嬉しいことです。私立高校では一般的に、実力をつけることより、日頃の成績を評価した推薦での合格者の割合が公立に比べると多いようです。そのため部活だけでなく勉強もコツコツしています。嘆かわしいのは、公立高校に進学し、毎日部活に明け暮れている諸君です。中学時代は部活と両立して頑張ってきたのに、高校入学後、ほとんど勉強しない人の割合はどんどん増え続けています。本人も家庭の人達も、将来を見すえ、何のために難関公立高校の普通科に進学したのか考えてほしいものです。部活に明け暮れた2年余を8ヶ月で取り戻すことができるのは、ほんの一握りの人達です。
(第8回) 平成23年6月2日(木) 朝日新聞 (教育) 22面
「ゆとり教育」転換のきっかけに
日本の教育界がPISAをこれほど意識するようになったのは、調査で日本の順位が3回目まで下がり続け、学力低下の裏付けと受け止められたためだ。PISAが始まったころ、文部科学省は学習内容の「量」を削減し、詰め込み教育を転換する「ゆとり教育」路線をひた走っていた。目指したのは「量から質へ」の転換だ。その「ゆとり」が基礎学力の低下を招いたと批判されていたところへ、「質」を問われるPISAでも順位低下に見舞われた。「量も質も落ちている」という結果を突きつけられた文科省は、学力低下を初めて公式に認める。そして、基礎学力もPISAの成績も上げるため「量も質も」追いかける両面作戦にかじを切る。PISAは黒船として働いた。
PISA
各国の15歳を対象に、読解力・数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野を調べる。2000年から3年ごとに実施され、09年の4回目は65ヵ国・地域の約47万人が参加した。日本の順位は、読解力が8位→14位→15位→8位、数学が1位→6位→10位→9位、科学が2位→2位→6位→5位。OECDは「成人版PISA」の国際成人力調査(PIAAC=ピアック)を今年度から始める。「大学生版PISA」AHELO(アヘロ)の計画もある。
(寸評) 私は今年から中学1〜3年生の数学を指導しています。 小学生と比べて、中学での指導内容は格段に難しくなります。
難しい問題をじっくりと考えさせ、教えるためには、小学校で基礎がきちんとできていることが前提です。残念なことに、それができていないのが現状です。特に、「単位の換算」については顕著です。私は「メートル法」については小学生にかなり何度も丁ねいに指導致しました。しかし、学校現場では軽くすませてしまっているみたいです。このため、小・中ともに「単位の換算」は苦手とする生徒の割合は増加しているようです。また、グラフ等から情報を読みとったり、割合に関する問題も公立小学校では時間をかけて指導していないようです。この部分の改善を早急にすべきと思うのですが。
(第7回) 平成23年5月29日(日) 中日新聞 (小学生) 19面
いねむり地蔵
西村 典子
ポカポカと暖かい春がやってきました。カタカタカタ…と手押し車の音が闇こえてきます。(お地蔵さま、今日もみんなが元気でいられますよう、お頼み申します)
おばあさんは大きく曲がった腰.をさらに曲げ、おじぎをすると手押し車をおして、畑へ行きました。お地蔵さまはそれに目をやりながら「はい、はい。ちゃんとお守りしますぞ」とつぶやかれました。
しかし、この暖かく気持ちの良いことと言ったら…。お地蔵さまはつい、コックリ、コックリと眠ってしまわれました。そして、ついにフワッと、その場に転がってしまわれました。(うわあっ、わしとしたことが…)
しばらくすると、おばあさんが駆けつけました。「わあっ、大変だ。お地蔵さまともあろうお方がなんたること」と叫びながら、お地蔵さまを立て直し、お顔の一面についた土をはらって差し上げました。そして、「お地蔵さま、おかげで今日も元気に畑仕事ができました。明日も、お頼み申します」と言って、村へ帰って行きました。お地蔵さまも、その後ろ姿を見守りながら、小さな声で(やれやれ、お守りしてもらっているのはわしの方じゃ。すまんのう)と仰いました。
次の日も、おばあさんはいつものように畑へ出掛けました。お地蔵さまは居眠りの最中です。その耳に、おばあさんの声が闇こえてきました。「アイタタ…足をくじいてしまったわい。痛くてたまらん。誰か助けに来てくれーっ」それを聞きつけたお地蔵さまは飛んできて「おばあさん、今度はわしが直してあげますぞよ。ゆっくりと立ち上がってみなされ」と言われるのです。おばあさんには、お地蔵さまの声が聞こえたように思われました。そしてそっと足を動かし、ゆっくり立ち上がりました。「わあーっ。ありがたや、ありがたや。おかげで家に帰れそうだわい」とニコニコ顔です。カタカタカタ…手押し車の音が聞こえてきました。お地蔵さまはまた、コックリと眠り始められたもようです。(岐阜県各務原市、主婦・61歳)
(寸評) 先日、俳優の児玉清さんが亡くなられました。児玉さんというとクイズ番組の司会
を思い出す方が多いと思います。私は、車の運転中、時々、ラジオを聞きます。そ
こで、児玉さんが自分の読んだ本の面白さを色々と話しておられました。大人達も
そうですが子供達も活字離れが進んでいます。本を読む楽しさを知るために、新聞
を利用することはどうでしょうか。私は、中日新聞・朝日新聞の連載小説を計3つ
読み続けています。毎日、それらを読むのが楽しみです。
(第6回) 平成23年5月25日(水) 朝日新聞 (金融情報) 10面
今注目! 東海の23大学
アサヒ・コムにて大特集
教育面右側〔PR〕注目情報からご覧下さい。
時代や社会環境の変化から、ここ数年で大学を取り巻く環境は一変。その流れにいち早く対応し、さまざまな改革を続ける東海圏の有力大学23校を取材した。学生、そして社会のニーズに応える各校の取り組みとともに、「学生にどんな4年間を提供できるか」を打ち出す未来志向の「宣言」を紹介していく。本特集は、多角的な大学評価で信頼の厚い教育情報誌「大学ランキング」が監修。中村正史編集長には、受験生に関心の高い「就職を見据えた大学選び」を中心に話を伺った。大学生作家として注目される朝井リョウさん、女優藤井美菜さんとの対談にも、進路を決める役立つヒントが詰まっているので参考にしてほしい。
(掲載大学一覧)
愛知県立大学、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学、愛知大学、愛知淑徳大学、至学館大学、大同大学、中部大学、豊田工業大学、名古屋商科大学、南山大学、名城大学、岐阜大学、名古屋大学、三重大学、愛知学院大学、桜花学園大学、椙山女学園大学、中京大学、東海学園大学、名古屋学院大学、名古屋女子大学、日本福祉大学
http://www.asahi.com/daigakuryoku/tokai/
(寸評) 私は昨年、朝日新聞で「東海の大学力」という企画記事を知りました。大学選びを偏差値や知名度だけで選ぶのではなく、本当に自分の求めているものが学べるかどうかという観点で見ることは大切です。そういった情報をここから拾い出すことができるのです。是非、御利用下さい。
(第5回)平成23年5月24日(火) 朝日新聞 32面
子どもに行かせたい大学進学イベント
6月4日(土) 12:00〜18:00
入場無料・入退場自由
吹上ホール(名古屋市千種区)で開催
大学教授100名が高校生に学問の魅力を伝える
高校生・受験生と保護者の方のための
国公立・私立大学合同進学ガイダンス
25の国公立大学と61の私立大学が参加
(国公立) 名古屋大学 名古屋市立大学 名古屋工業大学 愛知教育大学
愛知県立大学 富山大学 金沢大学 福井大学 信州大学
静岡大学 浜松医科大学 三重大学 北海道大学 東北大学
筑波大学 東京工業大学 京都大学 大阪大学 等
(私立) 中京圏以外からも続々参加
明治大学 中央大学 青山学院大学 成蹊大学 東京理科大学
同志社大学 立命館大学 関西大学 近畿大学 等
(特典) 参加者にはQUOカードまたは図書カード500円をプレゼント
(問合せ) 050-8601-0102 テレメールカスタマーセンター(9:30〜18:00)
(寸評) この日、中日新聞では私立大学のオープンキャンパス情報が掲載されました。最近、各大学は質の良い学生を確保しようとしています。国公立大学も積極的に自校の良さをPRしています。自分で行きたい大学を決めている人達は、夢を確実に実現できるエネルギーをもらいに行くのがよいでしょう。また、自分の行きたい大学が見つかっていない人達は、それを見つけに行くのはどうでしょう。目標が見つかれば、ヤル気も湧いてくるものです。
(第4回)平成23年5月23日(月) 中日新聞12面 高校生
明日を求めて 子供たちへ (夜回り先生)水谷修
子どもたち、からだのどこかが痛むということは、そこに病気があることを、君たちのからだが教えてくれているのです。すぐに、専門家の力を借りて、治すことが必要です。このことは、君たち一人ひとりきちんと知っているはずです。
それでは、子どもたち、学校でいじめられ、苦しくてどうしようもなくなったら、どうしますか。家庭で、毎日のように親から責められ、つらくてどうしようもなくなったら、どうしますか。私のもとには、このようなつらい状況の子どもたちからの相談が、限りなく来ています。
でも、ほとんどの子どもたちは、だれにも相談することもできず、それをただ一人、抱え込んで我慢し、耐えてしまっています。そして、その結果、不登校や引きこもりになってしまったり、死を求めてしまったりしています。哀しいことです。
(中略)
子どもたち、哀しみやつらさ、リストカットや死にたいと考えることは、君たちのこころが、君たちに、このままでは、心がパンクしてしまうと、知らせてくれているのです。絶対に、それを耐えたり、我慢してしまったりしてはいけません。すぐに、それを周りのすべての人に知らせ、そして、専門家の力を借りましょう。お願いです。
(寸評) 夜回り先生として知られている「水谷修」先生は、中日新聞に多くの記事を寄せています。普通に過ごしている人達にとっては何でもない事でも、本人にとってはとても重大な事の場合、解決策は容易に見つけることができません。学習塾が力になれるケースはあまりないかも知れませんが、学びたいと切に思っている子には、個人または個別指導が有効に働くことがあると思います。
(第3回)平成23年5月21日(土) 中日新聞31面 社会
いじめ 認めてくれた
名古屋地裁 賠償命令
待望の判決 母親涙 真相求め4年9ヵ月
いじめによる後遺症の影響で最愛の一人娘、美桜子さん=当時(16)=を亡くしてから4年9ヶ月。学校側が認めなかったいじめの事実を司法が認めた。判決後の会見で母親の高橋典子さん(53)は、「学校も生徒も認めることがなかったいじめを認めていただいた。『ママ、頑張って良かったね』と言う娘の声が聞こえます。」と涙ぐんだ。
(寸評) 私は、この判決が出る前に驚いたのは、いじめを受けていた子供の母親が、子供が通った中学と同じ、学校法人が運営する短期大学部准教授であることです。母親としては、この中学の指導理念に共鳴したからこそ、娘を入学させたと思います。私立中学に入学させれば、当然、地元の中学生と疎遠になります。ですから、学校は楽しいものでなければならないのです。
さて、敬倫塾はこれまで、私立中学に入学してから、学校の授業がよくわからなくなっている人達をたくさんみてきました。私立中学の中には「体系数学」という教科書を指導しているところがあります。これは、中学1〜2年に学習する内容をひとまとめにしたものです。私立中学の多くは公立中学に比べ一般的に進度が速いです。小学校時代には指導してくれる塾はいっぱいあったのに、私立中学生をきちんと指導してくれる塾はほとんどありません。敬倫塾では、本年4月より、この「体系数学」を東海中学・名古屋中学の1年生より本格的に指導しています。憧れの中学に入学できた人達に楽しい学校生活を送ってもらうためです。
(第2回)平成23年5月11日(水) 朝日新聞31面 教育
今日から教育面は水〜日曜日、週5回掲載となります。
水曜≫特報
学校、塾、家庭…。教育の「今」を掘り下げて伝えます。
ティーンズ誌や育児誌の編集者コラム「子どもを読む」も新登場です。
木曜≫特報
著名人が父を語るコラム「おやじのせなか」を掲載。
教室や家庭にある物から学校の今を描く「学校モノがたり」も随時掲載します。
金曜≫特報
「大学全入時代」の大学の特色とは?
どんな学生を社会に送り出すのか?
学長に聞く企画「大学サバイバル」が登場します。
土曜≫花まる先生
ユニークな取り組みをしている全国各地の先生による授業ルポです。
学習を深める「はってん はっけん」もついています。
日曜≫子育て
乳幼児から中学生くらいまでの子をもつ親の悩みや戸惑いに応え、
子育てに自信と安心感をもってもらうのに役立つ情報を伝えます。
(寸評)私は、新聞を2誌購読しています。中日新聞は朝・夕刊ともに、朝日新聞は朝刊だけです。中日新聞は娯楽面が充実していますが、朝日新聞は教育や社会的記事が充実しています。今、塾は朝日新聞の購読を勧めています。朝日新聞社の協力で無料紙を配布していますが、小・中学生向けの新聞はとても読みやすいものです。また、大学受験を考えている高校生には、是非とも購読し、時事問題に対する興味を深め、小論文作成の練習材料に使ってもらいたいと願っています。
(第1回)平成23年5月10日(火) 中日新聞24面(広告)
"不登校""引きこもり"は家庭教師で解決できるか!
さまざまな理由で「不登校」「ひきこもり」になる中・高校生。
通信制高校を卒業してもなお不安定な彼らの問題を、マンツーマン指導を展開する「トライ式高等学院」が解決する。
1.なぜ"ひきこもり"は解決しないのか
中学・高校、そして二十代・三十代の不登校、ひきこもりの人数は推計150万人を超えると言われています。特に二十代・三十代のひきこもりについては深刻な問題となっており、その解決の糸口も見出しにくい状況となっております。その大多数が中学・高校の時代から不登校であり、その過程の中で解決されていないという現実があります。ひきこもりが解決しない理由はさまざまありますが、最たる理由として「学習の遅れによる自信喪失」と「対人コミュニケーションに難があり外に出かけるきっかけが得られない」という点が挙げられます。一度遅れてしまった学習を取り戻すことは容易ではなく、学校に戻っても付いていくことができないため、さらなる劣等感から不登校に戻ってしまいます。またその先、学力に劣等感があることから将来の目標も定まらず、前向きに努力していくきっかけを得ることができないという問題点も生じていきます。さらに、人間関係に端を発した不登校の場合、対人コミュニケーションを身に付ける機会ができず、極力人とふれあわないようにするため、そのままひきこもってしまうケースが少なくありません。一度ひきこもってしまうとなかなか解決しないのが現状です。
2.なぜ家庭教師で解決するのか
3.対人適応力を身に付けさせるプログラム
4.「生きる目標」を見出すゼミとは
5.トライ式高等学院の成果
2〜5の詳しい記事は省略致しました。
(寸評)
集団指導をする塾では競争力がついたり、自分より優れた人の考えを聞くことができるというメリットがあります。しかし、それを有効に利用するためには、塾の指導レベルについていけるという前提が必要です。これがない場合には、貴重なお金をドブに捨てることになってしまいます。こういったケースでは個別指導、または個人指
導の方が本人達の役に立ちます。
私は、この「トライ」の記事に大いに共感をもちますが、もう一歩進んで「不登校」・
「ひきこもり」になる前の指導に重点を置いています。わかりにくくなった時点からの
学習を始めることの重要性を保護者の方達にすすめています。一番良いのは、学習上に
何も問題のない頃から学習を始めることです。新しいことを学ぶ楽しさを覚えた子供達
は自分自身のために勉強します。そういった子供達を一人でも多く創りたいと私は思っ
ています。
敬倫塾長 加藤敬志