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敬倫塾からの提言

もったいない 2010年9月15日号

 「もったいない」という言葉は、一般的には、どんな時に使われますか。まだ、使おうと思えば使えるのに、それを廃棄してしまうときに使いますね。そういったことをなくすために、リサイクル等を積極的に行おうという運動があります。物に関して言うと、少し使っただけで、それを簡単に捨ててしまう人がいます。これは小・中学生に見られがちなことですが、授業に集中できずに、ノートを本来の目的外に使用する人がいます。落書きですね。この行為は、ノートを無駄にするだけでなく、折角の学習時間も無駄にしてしまいます。覚えるべき時間を有効に使っていないのです。また、消しゴムを切り刻んでいる人もいます。物を無駄にしているだけでなく、時間も無駄にしていることに気づいて欲しいのです。また、授業に集中できなくて、近隣の人に話しかけたりする行為も同じです。学習すべき時にきちんと学習すれば、大事な事がいっぱい記憶に残ります。そのため、テストの直前に猛勉強しなくても良い点数はとれるのです。
 ところで、私は今年、中3生の夏期講習でGクラスとBクラスを担当しました。Gクラスでは英語を担当しました。毎日、単語テストを2回実施しましたが、毎回、満点の人もいました。また、全員が90点以上はとりました。テストというものを利用して、知識を確かなものとしてくれました。まだ、部活動を継続中の人もいましたが、できる限り夏期講習に参加しようとしてくれました。
 Bクラスでは数学を担当しましたが、同じ3年生でありながら、意識の差の大きさにびっくりしました。同じ部活動に所属しているにもかかわらず、できる限り夏期講習に参加しようとする生徒と、何だかんだと理由をつけて休もうとする生徒がいるのです。実力のついていない生徒達をこの機会に底上げしたくて、私はBクラスの数学担当を志願しました。私は3年前に、数学の評価が1の生徒達の成績を底上げできたからです。また、黒川校の校長も、黒川校の生徒達の成績の底上げを願って、Bクラスの英語担当を志願しました。ところが、この折角の機会をきちんと利用してくれなかった生徒達がいるのです。夏休みは、今までの遅れを取り戻すことができる最大の好機なのです。それを活かすことができなかったことは、本当にもったいない事です。
 さて、私は、高校3年生の数学も担当しています。数学の学力について心配な3人の生徒さんは、Sクラスの受講ではなく、個別指導を受けてもらっています。その3人の生徒さんに、数学の基礎をしっかりつけさせたくて、6月から「情熱」という形の授業料を納めて貰い、センター試験レベルの授業をしています。本当に止むを得ない場合を除いて、全員が集中して授業を聞いています。毎回、今までわからなかったことが解るようになったという喜びを味わっています。彼らは、きっと、希望の大学に合格できると思います。敬倫塾に来たチャンスを充分に活かしてくれると思います。彼らは長い間、受身の勉強をしてきましたが、今は、解るようになった事柄が増えていることを実感しているようです。こうなると勉強する意欲が湧いて来ます。そして、今までとは違った人間に変身できるのです。
敬倫塾塾長 加藤敬志
2010年9月15日号