これからの大学進学対策 塾長提言1月号
【朝日新聞 12月18日朝刊】
年内の大学入試で学力テストを課す動きが広がっている。「2月以降」だったルールが、今年度実施分から変わったからだ。大学や受験生の側には利点が多いという受け止め方があるが、高校側には入試の早期化に懸念がある。17日には大学入学者選抜議会で来年度のルールの議論が始まった。
大学の入学者選抜には、主に次の3つの方式があります。
【1】学校推薦型選抜
① 指定校推薦
指定校推薦とは、大学が指定した高校に対して募集枠を設け、その高校の学校長の推薦を受けた生徒のみが出願できる入学者選抜方式です。私立大学を中心に実施されており、合否は主に調査書(評定平均)を基に判断されます。
評定平均は大学・学部ごとに基準が定められており、5段階評価で3.5~4.3以上が目安とされることが多く、高校1年から3年の1学期(前期)までの全科目の成績が対象となります。実技教科も評価に含まれるため、日頃から全教科にバランスよく取り組むことが重要です。
また、大学によっては特定教科の評定条件(例:英語4.3以上)や、英検などの資格、出席日数、部活動の実績などを出願条件や評価材料としている場合もあります。多くの場合、専願(合格した場合は必ず入学すること)が条件となるため、進路担当の先生と十分に相談した上で出願を決定する必要があります。
② 公募推薦
公募推薦とは、大学が定めた出願条件を満たし、その高校の学校長の推薦を受けられれば、どの高校からでも出願できる学校推薦型選抜です。指定校推薦とは異なり、募集枠が高校ごとに限定されていないため、比較的多くの受験生に出願の機会があります。
出願条件には、一定以上の評定平均のほか、学力試験、面接、小論文、プレゼンテーションなどが課されることが多く、指定校推薦に比べて学力試験の比重が高い傾向があります。大学によっては、共通テストを課す場合もあります。
公募推薦では、評定だけでなく、基礎学力や志望動機も総合的に評価されるため、成績を維持しながら、一般選抜を見据えた学習との両立が重要となります。
【2】総合型選抜
総合型選抜は、旧AO入試にあたる入試方式で、一般選抜のように学力試験の点数のみで評価するのではなく、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と、受験生の学習意欲、適性、個性、将来の目的意識などを総合的に評価します。
選考方法は、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーションなどを組み合わせて行われ、「その大学で何を学びたいか」という意欲や主体性を重視し、大学と学生の適性の一致を図ることが特徴です。
【3】一般選抜
一般選抜は、大学入学共通テストや大学独自の学力試験の得点によって合否が決まる、最も標準的で広く行われている入試方式です。
学校推薦型選抜や総合型選抜とは異なり当日の学力試験を重視しており、高校の評定平均は原則として不要です。高校卒業資格があれば誰でも受験でき、最も入学者数の多いルートとなっていますが、年々減少傾向にあります。
どの入学者選抜を選ぶかは高校3年生になってから決めることも可能ですが、高校1年生のうちから指定校推薦や国公立大学の推薦を視野に入れ、評定平均4.3以上(最低3.5以上)を維持すること、さらに得意科目を作っておくことが大切です。