公立高校入試における調査書の変更

 

 7月23日に愛知県教育委員会より、調査書の記載項目の変更について発表がありました。概要は以下の通りです。(「愛知県公立高等学校入学者選抜方法協議会議 令和7年度第2回」より抜粋)

1 削除される項目

①「性別」
 「性別」は、入学者選抜の資料として用いていないが、個人を識別する情報の一つとして登録事項としてきた。一方、近年、多様性が尊重される社会となり、「性別」は、個人情報として慎重に取り扱う必要があること、また、「性別」が、調査書情報に登録 されていることから、生徒、保護者及び中学校に、入学者選抜の資料として用いている と誤解を招くおそれがあることから、調査書情報の登録事項から削除することが望ましい。

②「行動の記録」
 「行動の記録」は、中学校における学校生活での行動を評価した項目であるが、学びの多様化が進み、学校外の教育支援センター等で学ぶ生徒や、自宅でICT等を活用して学ぶ生徒が増え、中学校において評価することが難しい場合もあり、今後、入学者選抜の資料として公平に扱いにくいおそれがあることから、調査書情報の登録事項から削除することが望ましい。

③「出欠の記録」
 「出欠の記録」は中学校第2学年及び第3学年の欠席日数を記録した項目であるが、学校外の教育支援センター等で学習した日数や、自宅でICT等を活用して学習した日数は、中学校において指導要録上は欠席日数ではなく出席日数として扱うことができることとなっており、学ぶ場についての考え方が変化していることに伴って、 出席についての考え方も変化したため、調査書情報の登録事項から削除することが望ましい。

2 継続して記載される内容

①「総合的な学習時間の記録」
 「総合的な学習の時間の記録」は、教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習であるとともに、探究的な学習や協働的な学習である「総合的な学習の時間」について、志願者の学習の過程、報告書や作品、発表や討論などに見られる学習の状況や成果などを 基に学習に対する意欲や態度を評価した項目である。各教科の評価だけでは表せない 中学校生活での学びの評価であり、入学者選抜において必要な資料となり得ることから、現行のとおりとすることが望ましい。

②「総合所見及び指導上参考となる諸事項」
 「総合所見及び指導上参考となる諸事項」は中学校生活における学級活動、生徒会活動、学校行事等の特別活動について、客観的で顕著な活動の実績とともに、教育課程以外の校内・校外における運動、文化、芸術、奉仕活動等の諸活動の優れた実績を記録した項目であり、入学者選抜において必要な資料となり得ることから、現行のとおりとすることが望ましい。

 発表された新たな調査書の記載方式は、2027年度(令和9年度)入試(現在の中学校2年生の受験時)より導入されます。これまで必要とされてきた出席日数などの項目の記載はなくなりましたが、「総合所見」の項目は従来通り記載されますので、英検などの資格や部活動等の成果はこれまで同様に重要な評価材料となります。その点を踏まえて、学校生活を積極的に過ごしてください。(本校 鈴木)