能率アップの秘訣 自分にあった指導法と教材をみつける

(私が理科嫌いになった理由)

小学生の頃は、一人の担任がほとんどの教科を指導してくれます。そのため、教科によっての理解が大きな差をもつことはなかったといえます。中学生になると、それぞれの教科に異なる担任がつきます。中学1年生の時の理科の担任は、わかり易く説明してくれるだけでなく、理科に関するいろんな疑問点を解説してくれました。今、テレビで注目を集めている「林修先生」のように博学でした。この先生のおかげで理科が好きになりました。ところが、中学3年生になると、理科の担任は、ほとんど授業らしいものをせず、生徒達に自ら学習させようとし、覚えの悪い生徒には体罰を課すことが日常でした。そのため、もともと理科が不得意だった私は、大変苦労しました。

 さて、高校に進学してからの私は、中学時代に物理分野・化学分野が苦手だったので、1年生で履習する生物を得意にしようとしました。幸い指導してくれる担任の授業は、とてもわかり易かったので、生物は大学受験科目にできるほどになりました。

 2年生になると物理・化学を履習することになったのですが、物理の先生の授業はほとんど理解できませんでした。先生は「解らないことは質問に来なさい。」と言ってくれていたので、私は2~3回、質問のために職員室を訪れました。質問した内容に対する解説は、先生が授業中にしてくれたものとほぼ同様で、私は自分の理解力が乏しいことを知らされるだけでした。こういったことを繰り返すうち、私は質問する勇気を失くしてしまいました。1学期の通知表評価で10段階評価の3をもらい、私は、何らかの解決策を考えねばならなくなりました。そこで私がとった行動は、私にとって最適と思われる参考書を見つけることでした。物理・化学の参考書をそれぞれ1冊手に入れるために、どちらにも8時間以上を費やしたと思います。

その甲斐あって、2学期は物理で7の成績、化学で8の成績を収めることができました。

 私はこの時以来、自分にとってふさわしい参考書を、人からの勧めは参考にしながら、自ら手にとって見つけようとするようになりました。

(国語嫌いからの脱出)

 私は、高校時代からずっと国語が苦手でした。特に現代文がそうでした。敬倫塾では高校生に国語を指導していましたが、塾生の国語力は長く低い状況が続きました。国語を指導する先生がいなくなったある時、知り合いに現代文の指導だけを頼みました。彼が得意とするのは化学と数学でした。その彼が私に「加藤さんも国語を指導してみたら」と言いました。彼は、国語が得意だから現代文を指導しているのではなく、国語の点が低すぎると難関大学に合格できないため、それを何とかしようと思って、せめて現代文だけでも鍛えたいと思って自分の塾の生徒を指導しているとのことでした。

 さて、ここで出会ったのが次の人達の参考書です。

(現代文)有坂誠人 (漢文)宮下典男 

(古文)荻野文子

私は、こういった人達の出している参考書を自分の武器とし、敬倫塾で国語を指導することにしました。結果は予想をはるかに超える素晴らしいものでした。現在、敬倫塾の高校3年生の国語力は目を見張るほどですが、その指導方法は、私の方法のよい点を受けついだものです。

(数学の参考書)

 高校生の皆さん、「赤本」というものを知っていますね。先日、大学受験生から質問を受け、赤本があるのなら、それを参考にして解説することは、たやすいと思いました。ところが、私にとっては難解な解説でした。数学を超得意としている人にとっては、きっと、いい解説であったと思います。最近、私は「旺文社のパスナビ」に登録しました。これは誰でも無料で登録できます。ここにアクセスすれば、その大学に関するいろいろな情報を手に入れることができます。過去問の解説はとてもわかり易いですので、皆さんにお勧めします。

(国公立大学合格速報)

本校高等部生大躍進

東京大 1名      名古屋大 1名

名古屋工業大 3名  三重大 2名

岐阜大 1名      静岡大 1名

愛知県芸大 1名