学校推薦型選抜で大学合格を考える皆さんへ

前号では「変わりつつある大学入試」をテーマに、「総合型選抜」について掲載いたしましたが、今回は「学校推薦型選抜」についてまとめます。

〔1〕指定校制推薦

大学に指定された高校の生徒だけが対象。私立大学と一部の公立大学で実施されており、指定校にはそれぞれ推薦枠がある。指定校制推薦を受験するに当たっては、高校で行われる校内選考に通る必要がある。

校内選考は学業成績や部活動、課外活動、生活態度等を総合的に評価して行われるが、最も重要視されるのは「学習成績の状況(評定平均)」である。

( 評定平均 )

ほとんどの大学で要求されるのは、高校1年から3年の1学期までの評定平均である。高校1年時から3.5以上の評定平均をとっていくことが望ましい。

(特徴)校内選考を通過すれば、一般的に合格率はほぼ100%

〔2〕公募制推薦(特別推薦)

スポーツの実績や文化活動、取得資格等が出願条件となっている入試。大会やコンテストの成績、資格・検定であれば級やスコア等の条件が定められていることが多い。学校長の推薦が必要である。高校の学業成績を重要視していないが、評定平均に関して条件をつけている大学・短大もある。

〈 注意点 〉

推薦入試で合格してしまうと、他大学に合格したという理由で辞退できないケースが多いです。推薦入試を受けるときは、本当に自分がその大学で学びたいと思っているかどうかをよく考えて下さい。

〈 アドバイス 〉

高校生の皆さんは、将来、自分がどんなことをしたいのかをできるだけ早い時期から決めておいて下さい。

国公立大学にも推薦入試があります。学力の評定平均が3.5以上あるなら、是非、挑戦してみてください。高校1年生の初めから、英語・数学・国語の3教科だけは実力をつけておいて下さい。この3教科の実力があれば、3年生になってもあわてることはありません。高校3年間のうちの2年間で、きちんと毎日学習している人とそうでない人とでは、大きな差がつきます。

時間を大切にすることはとても大切です。