学ぶ楽しさを味わって下さい。(No1)

今年、私は高校生を指導するために、英語をかなり勉強しました。学生時代には、約5000語位の英単語を覚えました。そのおかげで、今でも覚えている単語がいくつかあります。単語の意味を知っていると英語の勉強は、ずい分と楽になります。

11月末に中学3年生の保護者の方向けに、私立高校の受験校を聞くための個人懇談を行いました。本校では、すべての保護者の方との面談を終了しました。英語という教科は高校入試のためだけでなく、大学入試では、ほとんどの大学が受験科目としています。ですから、英語の学力はとても大切です。更に、大学入学後には、ほとんどの大学が、英語ともう1つの外国語(第2外国語)の履修を義務づけています。更に、大学院まで行こうとすると、また英語の試験があります。ですから、英語の勉強を避けることはできないのです。

私は大学への合格が決まったとき、早速それを報告するために、中学時代の担任(1年から3年までのすべての担任)に会いに行くとともに、大学での第2外国語を仏語と独語のどちらにしたらいいかを尋ねることをしました。そして、その結果、フランス語を選択しました。

私は毎年、3年生に、英語をきちんと勉強していくと、大学で学ぶ第2外国語の学習に役立つことを話します。中学3年生の生徒達に、9月から12月までの月の名前を言って下さいと質問致します。ほとんどの生徒が正しく答えられます。そのあとで、では仏語ではどう言うか知っていますかと尋ねると、答えられる生徒は皆無です。でも、そのスペル(つづり)はとても似ているのです。私は、それを知ったときは感激しました。ちょっと見て下さい。( )内が仏語です。

9月 September   ( Septembre )

10月  October      ( Octobre )

11月 November   ( Novembre ) 

12月  December   ( Decembre )

語尾の ―erが ―reに変わっているだけなのです。面白いと思いませんか。

ところで、10月は英語で、October,タコはoctopusです。どちらも”octo”という語が前についていますよね。タコの足は何本でしょうか。8本ですよね。ということは、”octo” に「8」という意味がありそうですね。その通りです。では、どうして10番目の月が ”October” なのでしょうか。昔、1年は10ヶ月でした。しかし、ローマ皇帝であるJulius Caesar(ジュリアス・シーザー)とAugustus(アウグストゥス)によりJuly(7月)とAugust(8月)が1年に追加されたのです。それで、いままでの7月は7+2=9月に、8月は8+2=10月になったのです。仏語の”sept”は「7番目の」、”octo” は「8番目の」という意味です。

英語はただ暗記するだけだと思ったら、楽しくなんかなりません。「へーえ、そうだったのか。」という驚きがあると学ぶことの楽しさが増します。

私は、絶えず生徒達に「学ぶことの楽しさ」を味わってもらいたいと思って、毎日、勉強しています。