全国初の公立大学の「中等教育学校」が設立

  先月5日、名古屋市は2029年度に名古屋市立大学が中高一貫校を設置する方針を明らかにしました。公立大学としては全国で初めての「中等教育学校」となり、中学校から大学までを見据えた一貫した教育を行うことが目標とされています。そのため、卒業時に希望する生徒は名古屋市立大学へ進学できる仕組みが検討されています。

 広沢名古屋市長は、「受験のない、のびのびとした中等教育を受けられる環境を整え、その子に最適な進路を指し示していける教育を目指したい」とコメントしています。設置場所は名古屋市立大学滝子キャンパスが候補となっており、開校時には約140人の生徒を募集する計画です。

  今年度から愛知県では、明和高校をはじめとした公立中高一貫校が開校しましたが、これらは高校の「附属中学校」という位置付けです。一方、「中等教育学校」はその名の通り、附属中学校ではなく、中学校と高等学校に相当する教育を前期課程・後期課程として一体的に運営する教育機関です。中学校と高等学校を合わせた6年間の一貫教育を行うため、明和高校附属中学校のように高校入試を実施する形とは異なり、後期課程(高校段階)での生徒募集は行われません。

 予定通りに開校した場合、現在の小学校3年生が最初の募集学年となります。今年も明和高校附属中学校は倍率10倍を超える人気となっており、正式名称はまだ明らかになっていないものの、この名古屋市立大学による中等教育学校も高い注目を集めることが予想されます。

 このように、公立の附属中学校や中等教育学校が増加することで、早い段階から将来に向けての展望を持つ子どもが求められるようになってきています。こうした学校への進学の有無にかかわらず、社会のさまざまな事象に関心を持ち、自分なりの視点を持って考える力が、今後ますます重要になります。ぜひ、自身の興味や適性を、できるだけ早い時期から探していきましょう。(本校 鈴木)