ますます優位に立つ敬倫塾生 (私立学校合同説明会に参加して)

今でも多くの学習塾が、学校のテスト対策に躍起になっています。保護者の方達の多くが、学校での成績をよくしたいと考えて、塾等の活用を考えています。過去問等を試験直前に大量に学習することにより定期テストで良い点をとり、通知表の成績がよくなることを期待しています。然しながら、定期テストや通知表の評価が上がっても、底力のない中学生は2つの点で大変な思いをしています。その2つは次のものです。

1 高校入学後の大幅な成績低下

中学生のときは、塾の過去問対策のお陰で,普段は余り勉強していなくても高成績がとれていた。勉強する習慣がついていなかったり、教科書より難易度の高いものを学習していなかったので、高校での授業はよくわからず、急激に成績不振となる。

2 一般入試では、通知表の評価合計をほとんど考慮せず、当日の学力試験の結果で合否を判定

(推薦入試)

推薦入試における合格率は、77~80%と非常に高いが、特に人気の高い、名城大附属、愛知、中京大中京、愛工大名電等では、5科すべて4以上を要求している。学校での成績は良いが全県模試における偏差値が55以下の人は、利用した方が良いと思われる。

(一般入試)

ほとんどの私立高校は、通知表の合計点を考慮せず、当日の学力試験の成績で合否を決定している。初めに「特進・選抜」と「一般進学」の区別をしないで受験者を募集し、その中から成績が優秀であった生徒を「特進・選抜」の生徒とする。また、「一般進学」として受験した者から成績優秀者を見つけ「特進・選抜」クラスに入ることを勧める。また、第二志望のコースに、第一志望の合格ラインに達していなかった生徒を合格させようとしている高校も何校かある。これは、「転科(転コース)合格」と呼ばれている。偏差値の高い生徒は、一つの高校で2回の受験機会が与えられている。通知表の合計が27以上35以下の人の多くが私立高校の推薦入試を利用する割合が一番高いようであるが、この層の生徒達の学力差は一般的にかなり大である。私学は、授業中の態度・提出物・定期テストの結果より、当日での試験を重要視している。

(当日の学力試験で成績優秀者を選抜する高校)

   愛知・名城大附属(一般進学からスーパーサイエンス、国際へ)

(転コース合格を採用している高校)

   名古屋・中京大中京・名城大附属・愛工大名電・春日丘・桜花・名経大市邨