激変の上位私立高校入試 高校受験生のための三者面談

昨年まで、私立高校入試の合格状況は殆んど異常は見られませんでした。しかし、今年は上位校で激変が起きました。

(超難化の人気校)

名城大附属、中京大中京、愛工大名電の合格者は大いに減りました。これは、当塾だけの事ではありません。昨年度から私立高校に進学しても、学費がほとんど無償になったことが原因だと思います。今や名城大学、中京大学、愛知工業大学への一般入試による合格は、毎年、難化しています。そのため、これらの大学へ推薦で進学したいという高校生はどんどん増えています。系列高校からの推薦の枠はとても広いからです。また、他の私立高校からの指定校制推薦による入学希望者もふえる一方です。難関公立高校に進学した生徒の多くは、これらの大学を甘く見ています。しかし、推薦で相当数の入学者を確保しているので、一般入試での合格者は、かなりの成績優秀者に限られてしまいます。前月号でもお話ししましたが、公立高校を希望して進学した人は、難関私立大学や国公立大学が目指せるよう、高校入学後はしっかりと実力を蓄えておく必要があります。

(愛知高校)

愛知高校への合格は一昨年までは難しいと思われていました。しかし、その上の愛知学院大学の人気は高いとは言えません。そのため本年度の入試では、3年生2学期の通知表評価で主要5科すべて4以上でなくても、一般入試での成績次第では合格可能となったようです。この傾向は、今後も続きそうです。

(その他の私立高校)

上記4校以外の私立高校では、大きな異変はおきていないようです。中堅校である名経大市邨と春日丘は人気が出ると考えられます。学力(偏差値)があれば私立は合格できると思ってもいいでしょう。

(来春、高校進学をする人達のための三者面談)

本校では、昨年までは、8月13日~15日に「三者面談」を行っていましたが、今年からは、4月になる前に実施することにしました。私立高校への推薦入学を考える人は、3年生の2学期の成績により判断されます。また、公立高校進学希望者は3年生の成績により左右されます。3年生の1学期の成績はとても大切なものです。自分の進学先を考えていいスタートを切れるようにと考えました。ぜひ、この機会をご利用下さい。

【2021年度の難関大学総合型・学校推薦型選抜合格者】

東北大学(明和)、早稲田大学(明和)、名古屋大学(名西)の3人です。共通テストでの成績も抜群で、この人達は、一般入試を受験しても合格できる力をもっていました。

【3月15日現在の国公立大学一般選抜合格者】

名古屋大学2人を含み、国公立大学合格者は6人です。