個別指導の二極化について 塾長提言12月号
1.集団指導が減ってきている理由
最近、中学生の塾では、以前より集団指導のクラスが少なくなってきました。その背景には、さまざまな理由が考えられますが、ここでは主に二つを取り上げます。
一つは、多くの生徒の前でわかりやすい授業をできる先生が、減ってきていることです。集団指導では、教え方が上手な先生が必要になりますが、そのような人材を確保するのが難しくなっています。 もう一つは、少子化で生徒の数自体が減っているため、そもそも「大人数のクラス」を作りづらくなっていることです。生徒が集まらないため、集団指導の塾が成り立ちにくくなっているのです。
2.個別指導が増えている理由
一方で、個別指導を選ぶご家庭は年々増えています。その理由も、決して「個別が人気だから」というだけではありません。
まず、集団指導では学力にあわせたクラス分けが行われないことが増え、授業についていけなくなる生徒が出てきています。すると、「自分のペースで教えてほしい」「苦手なところを重点的に見てほしい」と考える保護者の方が増えていきます。 また、少子化の影響で、一つの家庭の子どもの数が減り、「多少料金が高くても、より丁寧に見てもらえる個別指導を選びたい」という気持ちが強まりました。これが、個別指導の増加につながっています。
3.進む“個別指導”の二極化
とはいえ、個別指導と一口に言っても、内容には大きな違いが出てきています。これが「二極化」です。
地域には、先生1人が生徒3人を見ながら、とても低料金で指導する塾があります。料金が手ごろなのは大きな魅力ですが、もし手がかかる生徒がいると、他の生徒を見る時間が減ってしまい、指導がうまく回らなくなることがあります。
反対に、先生1人に対し生徒2人というスタイルの塾も増えています。ただし、この形式では学生のアルバイト講師が多く、長く同じ先生に担当してもらえないことがあります。最近は飲食業の時給が上がり、学生がそちらに流れやすくなっているため、塾側が講師を確保するのも大変になっています。 そのため、「個別指導」という同じ名前でも、指導の質には差がつきやすくなっています。
4.敬倫塾・敬倫メイツの取り組みと特徴
こうした中で、敬倫塾や敬倫メイツでは、指導のほとんどを正規の職員が担当しています。学生講師はごく少数で、継続して生徒をしっかり見守れる体制を大切にしています。
また、必要なポイントを短い時間でしっかり教えることができるため、一つの説明につき1人あたり5分ほどで済みます。これにより、生徒が4人いても、それぞれが手を止めずに集中して学習できる環境が整っています。
こうした取り組みを通して、私たちは「この塾なら安心できる」と感じていただける塾づくりを続けています。個別指導の選択肢が増える今だからこそ、安定した指導力を持つ塾がより必要になっていると考えています。