2020年度改革 その3

私立高校の授業料無償化(世帯収入720万円未満が対象)

愛知県は他のどの都道府県と比べても教育費に対する補助が厚いと言えます。2020年4月より、世帯収入720万円未満の高校生は私学に進学しても無償で授業が受けられます。この恩恵を受ける人達は、80%以上だと思います。公立高校と私立高校の学費の差は、PTA会費等と修学旅行の費用だけになります。経済的事情で私学へはいけないということがほぼなくなることになります。

ところで、誰にでも食べ物の好みがあります。それと同様に、私学にも行きたいところとそうでないところがあります。名城大付属、中京大中京、愛工大名電などは特に人気を博しています。東海・滝以外で多くの中学生が進学したい私立高校の一部では、5科の合計が20以上であることと、入学試験における高得点により合否が判定されます。これ以外の私立高の多くは、当日の入学試験で合否が決まりますが、これを避けたい人は通知表の合計点がモノを言います。通知表の合計が、進学したい高校の基準に達していれば、推薦で早めに合格を確定することができます。推薦の基準に達しない人は、一般入試を受けるしかありません。

敬倫塾では毎年、11月末に私立高校の受験先を決めるための相談を行っています。通知表の合計が少なくても、当日の試験で高得点をとれば合格できる高校の多さには驚きます。このことは、通知表の成績は学習塾のおかげでいいのですが、ほとんど学力が定着しない人達が多く、その為に、一般入試を避け私学で早めの合格を確保したいという人がどれだけ多いかということをよく物語っています。学習塾に定期テスト対策を求める人が多いのはこの理由からです。ところが、これに頼り切ってしまうと、本当の意味の学力はついていないので、高校に入学してからは困ってしまいます。

今までは、私立高校に進学するとお金がかかると考える人たちが何人かいましたが、これからはそういった心配はなくなります。高校に進学できるのならどこでも構わないという人はゼロに等しいと思いますので、これからはどの高校に入学するかということが、より大きな問題となるでしょう。

学校の定期テストの成績をよくし、かつ実力もつけたいと願う人達のために、2020年4月から、公立中学生の定期テスト対策と、春・夏・冬の講習を必修とすることにしました。受講者の数が多ければ、その受講料を低くおさえることができます。また、塾全体の学力レベルの向上につながります。

業界は違いますが、かつて清須まで塩ラーメンを食べに行っていました。メン良し、スープ良し、チャーシュー良し、メンマ良しで、ここより気に入ったラーメン屋に出会うことはありませんでした。サービス券が発行されたり、ポイント還元もまあまあでした。ところが、ある時期からこの塩ラーメンがメニューから消えてしまいました。それでずい分この店を訪れなくなっていました。先日、ネットでその店を検索してみると、何とその店とチェーンであった店が、何ヶ所も閉店していました。この店だけでなく、いろんなところが業務縮小しています。敬倫塾・敬倫メイツでは幸いなことに、退塾する人はほとんどいませんが、一般の塾では、移動が激しいようです。そのため、今のような時期は多くの塾が入塾金を無料にしたり、2ヶ月の授業料をゼロにしたりしています。また、信じられない程低額な授業料をアピールしている塾もあります。安いことは確かに有難いことですが、果たして長く利用して貰うことができるのでしょうか。

敬倫塾・敬倫メイツは入塾されている人のすべてが安心できるような指導をこれからも行っていきます。