2022年4月より、金城学院中学は、前年度まで採択していた英語の教科書を「New Crown」から「プログレス21」に変更しました。中学校教科書の採択は４年毎に行なうのが通例です。しかし、金城中学では、2021年に「New Crown」を採択し、2022年にそれを「プログレス21」に変更してしまいました。

敬倫塾では、2022年３月までは、塾専用教材を取り扱う会社から教科準拠の教材を購入してまいりましたが、プログレス21に沿った教材を発行している塾専用教材会社は皆無です。ワークブックはプログレスの発行元が出しているものしかありません。現在の中学２年生はプログレス21のBook2で学習していますが、これと連動しているworkbookはかなり難しいものです。生徒たちを悩ましているのは、設問中に英語が使われているため、どんな設問がされているかがわからないというものです。一例を挙げてみます。

(P.5) ３ Use like or ✖ to fill in the blanks.
空所にlikeまたは✖を入れなさい。
(P.11) ２ Use the words to change the sentences or make new sentences.
( )内の単語を使って、文章を変更したり、新しい文章を作りなさい。
(P.12) ５ Use every word once to fill in the blanks. 　
Give the correct forms.
各単語をそれぞれ１回だけ聞いて、空所を埋めなさい。そのとき、正しい形にしなさい。

この様な表現は高校生のテスト等では見られますが、中学２年生になったばかりの生徒に難しすぎると思いませんか。

次にインターネットで見つけた記事を紹介します。

［ 多くの私立校で採用されている英語教科書 ］
　イエズス会出版の英語教科書『Progress in English（以下プログレス）』『Progress in English 21（以下プログレス21(Progress21)）』は、全国の多くの私立校で採用されている教科書です。BOOK1～BOOK6の6冊で構成されていて、一般的な教科書よりも高度な内容となっています。

［ 受験英語とは方向性が異なる ］
　多くの私立生にとって問題なのは、『プログレス21(Progress21)』『プログレス』の内容が、大学受験英語とは方向性が大きく異なることです。
　たとえば、教科書の題材も、大学入試に多い評論文ではなく、「小説」「物語文」「会話文」がほとんどです。さらに、大学入試（特に難関校・上位校）で必要な「文法」「語彙力」は、プログレスではほとんど取り扱いません。

［ 「プログレス対策」と「受験勉強」の二重負担に ］
　「プログレスをいくらやっても大学受験には関係ない」と言ったら極端ですが、実際はそれに近い状況が存在します。

［ 自学自習や対策が難しいプログレス ］
　ただし、『プログレス21』『プログレス』は、教科書ガイドがないので、自学自習の難しい教科書です。ここも頭の痛いところです。文法の解説などは極端に少ないので、多くの私立生が苦労しています。
このように、『プログレス21(Progress21)』は、自分で勉強を進めるにはとても難しい内容といえます。語彙の難しさ・多さ、文章の難しさ・多さ、演習問題の難しさ、文法解説の少なさで、消化不良になってしまうケースはとても多いです。英語に対して苦手意識を持ってしまうことも少なくありません。

［プログレスの主な採用校］
早稲田、麻布、暁星、東洋英和女学院、愛光、大阪桐蔭、東大寺学園、聖心女子学院、洛星、明治学院　

敬倫塾では、プログレス21の教科書を分かり易く説明する教材、文法事項の解説と例題、教科書の内容把握に関する問題を独自に制作しております。

英語はつまずいてから学習するのでは、なかなか効果が上がりません。プログレスは難しすぎるのです。