集団指導と個別指導

 最近の傾向ですが、集団指導をする塾が減少しています。その原因は次のようだと考えられます。
1.少子化による生徒数の減少
2.生徒間の学習到達度の差が拡大
3.黒板等を使って指導できる先生の減少
4.正規職員の給与等は高いので、学生講師による個別指導塾が増加している
5.集団指導では生徒一人あたりの受講料が低いため、高くとれる個別指導に切りかえる
 これは私の分析ですが、ここで、インターネットの上位に掲載されている記事を紹介しましょう。

 集団指導塾と個別指導塾の最大の違いは、カリキュラムの在り方です。集団指導塾はあらかじめ決められたカリキュラムに従って生徒たちは勉強します。一方、個別指導塾では、生徒の学力や成績状況、目標などから、その生徒に合ったカリキュラムを作ります。
 また個別指導塾では、先生は生徒に対して常に1対1で対応します。これは複数人数を相手にする個別指導塾でも同じで、指導中は常に「先生対個々の生徒」の関係になり、生徒一人一人に合った指導を講師は行います。生徒はわからないところを質問し、不足している箇所を補う問題を出してもらったり、解説してもらったりすることができます。
【個別指導塾のメリット】
・生徒のペースで学べる
・学習状況に合ったカリキュラムを使える
・必要な教科のみを重点的に学べる
・都合に合わせて塾に通う予定・回数を変更可能
・先生と距離が近くコミュニケーションがとりやすい
 特に勉強が苦手な子、何をすればよいかわからない子などには個別指導塾のほうが丁寧に指導してもらえるため、集団指導塾より向いている傾向があります。
【個別指導塾のデメリット】
・カリキュラムが流動的すぎると、目標まで到達しないことがある
・ライバルがいないため競争意識を持ちづらい
・費用が割高
 生徒に合ったカリキュラムを作ってもらえることはメリットですが、1対1の指導の中で甘えが出てくると、最終的に目標に到達できないこともあります。例えば受験を控えているのに、受検範囲まで復習が終わらないケースなどです。
 また、ライバルの存在は受験という競争の中では重要です。そのため個別指導塾だけで高校受験や大学受験を乗り越えるには、生徒本人にある程度自学自習の習慣がついているうえで、「苦手科目を克服したい」「志望校に合格したい」という目標がないと難しいかもしれません。
 ほか、大学受験に関しては集団指導塾または予備校に所属しているほうが情報が多く得られ、模試も優先的に受けられます。個別指導塾は集団との併用や、推薦入試狙い(内申点アップ)に利用する人が多い傾向があります。費用は、個別指導塾によって大きな差があります。各塾に問い合わせて確認しましょう。

 集団指導塾では1人の先生が大勢の生徒に対して一斉授業を行います。学校の授業と同じスタイルです。
【集団指導塾のメリット】
・カリキュラムが固定のため、学習計画や目標が立てやすい
・周りの生徒と競争意識が芽生え、学習意欲が高まる
・費用が割安
 特に受験生にとっては、集団指導塾に入ってライバルたちと共に学ぶことは大きなモチベーションになります。
【集団指導塾のデメリット】
・カリキュラム固定。生徒個人の理解度に合わせられない
・生徒の都合で授業の振り替えはできない(※近年はアーカイブ配信を視聴できるケースが多い)
・周りに友達がいるため勉強に集中できないこともある
・先生とのコミュニケーションは個別指導塾よりとりづらい
 集団指導塾は指導内容が固定のため、生徒本人が頑張って授業内容についていく必要があります。そのハードルを乗り越えることで、受験合格や成績アップなど「効果」が大きく出ることも多いです。しかし中には授業内容を理解できないまま、ただ授業に出ているだけになってしまう生徒もいます。

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個別指導、集団指導ともにメリット・デメリットがあります。敬倫塾は個別指導・集団指導のどちらも行っています。入塾時にどちらの指導が合うかを一緒に考えます。そして、どちらか一方にするかまたは併用するかを決めます。この相談・変更は随時行っています。
 アルバイト学生を主体とする個別指導塾では、担当する先生の変更が短期間で行われる場合があります。折角、相性のいい先生に出会えたと喜んでも、長くは無理というケースは多いでしょう。しかし、敬倫塾ではそのようなことは起きません。学生講師はすべて敬倫卒塾生で、高等部在籍中に教えることを得意としているか判断済みで、大学院等に進学する人が多いので、最長6年は指導可能です。また、個別指導はほとんど正規職員が担当します。職員の年齢構成は27~74才で、半数以上が在籍15年以上のベテランです。
 敬倫塾・敬倫メイツは、個別指導・クラス指導を最も上手く実施していると思います。今後も、最高の塾と言われるように職員一同頑張っていきます。