令和5年度愛知県公立高等学校入学者選抜

 愛知県教委は、4月28日(木)に、「一般選抜における各高等学校の面接の実施の有無及び校内順位の決定方式」を発表しました。
(校内順位の決定方法)
Ⅰ(評定得点)+(学力検査合計得点) 
  90+110
Ⅱ(評定得点)×1.5+(学力検査合計得点) 
  90×1.5+110
Ⅲ(評定得点)+(学力検査合計得点)×1.5 
  90+110×1.5
Ⅳ(評定得点)×2+(学力検査合計得点)
  90×2+110
Ⅴ(評定得点)+(学力検査合計得点)×2
  90+110×2
< 注 > 評定得点=5点×9教科×2=90点
   学力検査合計得点=22点×5教科=110点

ここで評定得点とは、中学校での成績で、「内申点」ともいいます。学力検査合計得点とは、入試における学力検査の得点のことを言います。これを予想することができるのは、全県模試の「偏差値」です。

上のⅠ~Ⅴの分類は、次のように言ってもよいでしょう。

  • 強い偏差値重視型・・・・・Ⅴ
  • 偏差値重視型・・・・・・・Ⅲ
  • 内申、偏差値同等型・・・・Ⅰ
  • 内申重視型・・・・・・・・Ⅱ
  • 強い内申重視型・・・・・・Ⅳ

Ⅴを選んだ学校
旭丘(普)、明和(普・音)、向陽(普・国)、菊里(普・音)、瑞陵(普・理)、西春、名東(普・国)、桜台(普)、五条、旭野、昭和、松蔭、名古屋南、天白、新川、熱田など
Ⅲを選んだ学校
千種(普・国)、瑞陵(食)、春日井、名西、春日井南、北、山田、中村、西陵、名古屋商など
Ⅰを選んだ学校
旭丘(美)、桜台(フ)、市工芸、愛知総合工科、愛知商、市立工業、緑丘など

こうしてみると、難関高校のほとんど全てが、偏差値重視型を選択し、専門学科は、内申・偏差値同等型と言えるでしょう。

ところで、いわゆるレベルの高い中学とはどんな中学を指すのでしょう。内申点の割に偏差値の高い生徒の割合が大きい学校を指します。レベルの低い中学とはその逆です。

では、レベルの低い中学に通っている人達は、これからの入試で不利になるのでしょうか。いいえ、その逆です。レベルが低いと言われている中学では、定期テストは、概して易しい問題が多いです。ですから、頑張ればかなりの成績がとれます。そして、提出物をきちんと出し、授業態度も良ければ内申点はとり易いです。そして、実力をつけるために塾で力を蓄えるのです。学校のテスト対策だけのために塾を利用するのではなく、本物の学力をつけるために塾を利用するのです。試験対策がすごいという塾がありますが、定期テストのための準備を、ほとんど塾任せにしていると、高校入学後に大きな挫折を受けます。今まで、頼りにしていた「過去問対策」がないからです。高校に合格するためだけに勉強している人の多くは、最後のゴールとなる大学入試でひどい仕打ちを受けます。高校はあくまで通過点です。塾を高校入学後も力をつけるために利用する。そんな考えを是非もち続けて下さい。

(敬倫塾の公立受験校選定のアドバイス)
明和受験希望者
A 内申45、偏差値64(当日点88と予想)
B 内申40、偏差値70(当日点102と予想)

内申点当日点合計
A(45×2)90(88×2)176点266点
B(40×2)80(102×2)204点284点

予想合格基準
43×2+98×2=282  Aは不合格、Bは合格