公立高校入試2校落ち

 今年の公立高校入試では、瑞陵を第2志望校とした人の2校落ちが、今まで以上に激しいものとなりました。
 愛知県の公立高校の群は4つに分かれていますが、皆さんに関係するのは尾張1群と尾張2群です。そしてそれらはAグループとBグループの各1校を選択し、志望順位の高い方の学校に合格すれば、第2志望校の選択枠から外れます。第1志望校の合格がとれない場合、第2志望校の選定で合格となることがあります。

( 尾張1群の場合 )
① 旭丘 ― 菊里
 この選択で第一志望校に合格したければ、内申44以上、偏差値70以上が必要です。この場合、旭丘に不合格になっても菊里に合格する可能性は大です。2校落ちは少数と考えられます。
② 菊里 ― 名東
 この選択で第一志望に合格したければ、内申41以上、偏差値68以上が必要です。菊里と名東では、難易度に大きな差がありますので、2校落ちは少数と考えられます。
③ 旭丘 ― 名西
 内申が43以上で、偏差値が63以上の人なら2校落ちとなることは、まずないと思えます。

( 尾張2群の場合 )
 尾張2群には、人気が非常に高い難関校がたくさんあります。成績優秀者達の中で、最も人気のあるのが、明和と向陽で、その次に、千種と瑞陵があります。明和と向陽受験者の多くは、第2志望校として瑞陵を選択するケースが高いので、瑞陵は最も高倍率となります。また、この群には、西春、旭野、桜台も入っているので、この群では2校落ちがたくさん出ます。
① 明和 ― 瑞陵、向陽 ― 瑞陵
 この群で第一志望に合格したければ、内申44以上、偏差値70以上が必要です。しかし、今回から実施されたマーク式では、上記の条件を満たしているも不合格となった人がいます。原因は当日の学力テストでミスを続発したことです。高倍率であるがため、ささいなミスが命取りとなります。マークミスを起こさないように普段からの訓練が必要です。
② 明和 ― 千種、向陽 ― 千種
 これらも上記同様、2校落ちとなる危険性はかなりあります。
③ 瑞陵 ― 松蔭、瑞陵 ― 名古屋南、千種 ― 松蔭
 内申40以上で、偏差値が65以上なら、2校落ちとなることはまずないと思えます。瑞陵または千種を第一志望にする人は、今後、このように選択する人がふえそうです。

 ところで、高校は、大学に合格するための中間点です。そこで皆さんに提案です。松蔭と名西を比べると、名西は自転車で通学できるため、通学時間では圧倒的に優位です。国公立の大学合格者の数では、松蔭の方が名西を大きくリードしていますが、敬倫塾出身者は、多くが国公立大学や南山等の難関大学に進学しています。また、名大合格者もほぼ毎年出しています。通学に要する時間が少ないため、部活動をしていても、大学合格のための勉強時間がきちんととれます。2校落ちしたら私学という選択肢をとっても、そこから国公立大や南山、名城の合格はなかなか難しい状況です。私学入学後に大きく飛躍できる可能性よりも、名西から飛躍できる可能性の方が抜群に高いのです。